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CBD

悪質な製造元も──噂のCBDコスメ「シワを減らす」効果は示されていない

2019年12月27日(金)17時50分
寺町幸枝

写真はイメージ IRA_EVVA-iStock

<CBDオイル人気にあやかり、質の悪い製品も出回り始めている。アメリカではCBDオイルを巡って、いくつもの製造元が、FDAにより会社を閉鎖に追い込まれているという>

数年前まで全く聞いたこともなかった「CBDオイル(カンナビジオールオイル)」という麻の成分を含んだオイルが、今密かに注目されている。科学的な側面による効果については未だ解明されていないにもかかわらず、人工的に作り出された薬品よりも「植物から採取されたものの方が安全」という理由で摂取をする人が増えている。美容面では特に、ニキビや濾過によるシワ対策に良いと話題になっている。

重要なのはTHC濃度と生産工程の透明性

英国のグッド・ハウスキーピング誌によると、CBDオイルが含まれている製品が毎週のように新発売されているという。CBDオイルの特徴は、他のシードオイルと違い、植物そのものから取られたエキスが原料になっているため、アミノ酸やオメガ3といった栄養素が豊富に含まれているだけではなく、抗炎症作用が働くため、ニキビ予防や、シワ対策などに優れた効果があるという。

一方で、CBDオイル人気にあやかり、質の悪い製品も出回り始めている。実際米国では、CBDオイルを巡って、いくつもの製造元が、米食品医薬品局(FDA)により会社を閉鎖に追い込まれているという。そんな中、米国のobsever.comは、CBDオイルを選ぶ際の9つのポイントと、5つのおすすめ製品を掲載している。中でも、「THCレベルの表示」について着目したい。

米国では、処方箋なしに手に入れられるCBDオイルについて、法律で定められた規定の濃度は0.3%だ。さらに、顧客のことを考えた質の高いオイルの生産を行っているかについて、「生産工程の透明性」を確保している企業であるかを見極めるのも、重要だという。それには、社外の検査機関によるクオリティーチェックをきちんと掲載しているブランドの製品を見つける事が必須だ。

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