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自殺に失敗し顔を失った少女の願い――「何が起きてもそれは一時的なことだと信じて。物事は良くなっていくから」

2018年08月17日(金)17時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

自殺生還者のロールモデルとして

彼女はまた、自殺生還者のロールモデルでもある。父親のロブは、「ケイティは、信じることの強さと強靭な心を体現している。なぜなら、そのどちらかが欠けていれば今のケイティはないからだ」と考えている。

「私たちはケイティにとても感謝している。なぜなら彼女はファイター(戦士)であり、周囲の人に与えることもできる。多くの人々の生活を変えることができるはず」と、アレシア。

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父ロブ、母アレシアとともに Cleveland Clinic-YouTubeより

彼らは様々な物事を人々に伝えることを望んでいる。顔面移植手術の科学、臓器提供者の必要性、またケイティはいつか自殺志願の子供たちのカウンセリングをしたいと考えている。ニューヨーク・ポストによると、彼女はオンラインで授業を受けることのできる大学へ入学する予定で、リハビリの合間に点字を学んでいる。

スターブルフィールド一家はアメリカのナショナル・ジオグラフィック誌に一連の記録を許可し、ケイティは9月号のカバーになった。

ケイティの顔はまだ完全ではないし、この先も手術の予定を控えている。それでもケイティは果敢にも、大きな夢を叶えるつもりだ。人々のモチベーションを後押しできるようなスピーカーになりたいと考えている。彼女は今、過去の自分にこう伝えたい。

「あなたに何が起きても、それは一時的なことだと信じてほしい。物事は良くなっていくから」

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