古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コンピューター」の解明進む

沈没船周辺を調べるダイバー ESAG
<現代技術が解き明かす、太古の技術「アンティキティラ・メカニズム」の謎>
古代ギリシャの沈没船から発見された、驚愕のアナログコンピューターの解析が進んでいる。
海底深くに沈んでいた船内から発見されたのは、複雑に連動する歯車を持つ青銅製の手動式装置「アンティキティラ・メカニズム」。世界最古のアナログコンピューターとされ、太陽や月といった天体の動きを予測するために使用されていたという。
宗教的儀式や農作業の予定を決めるのにも役立ったようだ。
紀元前1世紀のものとされる沈没船は1900年、エーゲ海に臨むギリシャのアンティキティラ島沖で発見されていた。新発見を可能にしたのは長時間かつ深く潜れる最新鋭の潜水装備だ。水中ドローンによって発掘の様子を追跡・記録し、リアルタイムで調査できるようになった。
「アンティキティラ・メカニズム」は、古代技術に関する理解を覆した。約2000年も海の底に眠っていた太古のテクノロジーが、現代のテクノロジーで見いだされたのだ。