鳥類進化の長年の論争に決着? 現生鳥類の最古の頭骨化石を発見
Earliest Bird Discovery May Settle Long-Running Mystery
2025年2月13日(木)12時00分
南極半島で2011年に発掘されたこの化石は、頭骨の形状の特徴が現代の水鳥と一致しており、これで当初の説を疑問視する見方は解消されたようだ。
ただし現代の水鳥と違ってベガビスは、強靭なあごの筋肉で水の抵抗を克服し、脚の推進力を使って潜りながら魚を捕っていたと思われる。
ベガビスが進化の系統樹のどこに位置するかの見極めが難しかったのは、鳥類以外の恐竜を死滅させたことで知られる白亜紀末の大量絶滅以前は、現生鳥類の標本が極めて稀なことも一因だった。
ベガビスの場合、隕石衝突の影響を生き延びられたのは場所の問題だった可能性がある。当時の南極は比較的孤立していたおかげで、避難場所の役割を果たした。