「ポケモンGO」は中国のスパイ? CIAの道具?...大人気ゲームを直撃した「スパイ疑惑」とは?
THE POKÉMON SPY PANIC
「『最高機密扱いの核施設内にポケストップがある』みたいに言われ、私はこう答えた。『分かった、ナイアンティックに話して撤去してもらおう。だが、はるかにでかくて厄介な問題がある。つまり誰かがエネルギー省の最高機密扱いの施設内で写真を撮り、それをGPS座標付きの第三者アプリにアップロードしたということだ。施設内にポケストップがあるなら、そういう経緯だ」
どうやらエネルギー省の防諜責任者たちは(固定された)ポケストップと、アプリの入ったスマホが近くにあれば神出鬼没のポケモンたちを混同していたようだ。
同省の一部の施設では、とんでもない場所にポケモンが現れ始めた。
電子盗聴防止施設に出現
エネルギー省のスパイ探しは、機密情報隔離施設(SCIF)──機密情報について話し合うため電子盗聴を防止するべく特別に設計された施設──付近でレアなポケモンが大量に出没していることに注目した。
SCIFに入る際は、デジタルスパイ行為防止のため外に用意された保管容器にスマホを預ける。
セキュリティー担当者が「SCIFの件は、預けられた(ポケモンGOのアプリを入れた)スマホによって、これらの施設はカフェなどポケモンGOのプレイヤーがよく出入りする場所だと(ゲームの)アルゴリズム(処理手順)に誤解されたせいだと突き止めた」と、同省の元高官は言う。