「ポケモンGO」は中国のスパイ? CIAの道具?...大人気ゲームを直撃した「スパイ疑惑」とは?
THE POKÉMON SPY PANIC
プレイヤーはアイテムを入手できる「ポケストップ」やバトルを行う「ジム」も探す。どこに出現するか分からないポケモンと違い、ポケストップやジムの場所は固定されている。
その場所の選定基準はさまざまだが、多くの場合は博物館や名所旧跡など、オンライン地図サービスで特定された「人々の関心を集める場所」が選ばれる(国防総省本庁舎ペンタゴンのような国家安全保障上の主要施設は、明らかに人々の関心を集める場所の有力候補だ)。
また、位置情報データを埋め込んだ人気スポットの写真から生成されるポケストップもある。最後に、一部のポケストップ候補はクラウドソーシング、つまり不特定多数のプレイヤーの推薦で決まる。
これが防諜当局者の一部に懸念を抱かせた。
もし外国のスパイ組織の推薦で彼らが関心を持つ場所をポケストップにできたとしたら? そしてポケモンが出現する、あるいはポケストップが置かれた安全保障上の重要施設でゲームをプレイする個人のユーザーデータにアクセスできたとしたら?
そうなると理論上は、例えば外国のスパイ組織がスマホから音声・動画データの位置情報やスマホそのものの端末情報(米情報機関職員の身元特定につながる)を収集できることになる。