燃焼試験失敗の「イプシロンS」...爆発までにたどった「詳しい経緯」が明らかに
種子島宇宙センター竹崎局から撮影した試験画像(11月26日) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
<JAXAは海中に落下した一部を除く破片の回収を終え、圧力、画像、加速度、歪(ひずみ)、温度に関する試験データの分析結果を公開。これにより、爆発に至るまでの経緯が明らかになった>
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は25日、今年11月に行われた開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の第2段モータ燃焼試験中に爆発が発生したことについて、事象の詳細な経緯と調査状況を明らかにした。
爆発はJAXA種子島宇宙センター(鹿児島県)で11月26日に発生した。イプシロンSの3段構成のうち第2段のモータを約2分間燃焼する予定だったが、約49秒後に爆発した。機体や実験施設は損壊し、破片は海まで飛び散った。
今回は、海中に落下した一部の破片以外の回収を終え、圧力、画像、加速度、歪(ひずみ)、温度に関する試験データの分析結果を公開した。
燃焼試験では、①点火後約17秒から燃焼圧力は予測値に対して高い側に徐々にずれ始め、②約48.9秒で燃焼ガスのリークが原因とみられる燃焼圧力の下降が起き、③約49.3秒で後方の爆発に起因する圧力の急激な下降が生じたという経緯をたどった。加速度や歪(ひずみ)が後方から変動していることや画像の確認から、爆発はモータ後方で発生し、リークした燃焼ガスが引火したのではなく、圧力で容器が破壊したために起きたと考えられるという。
イプシロンSは2022年に運用を終了した「イプシロン」の改良型で、今年度内の初号機打ち上げを目指していた。昨年7月にJAXA能代ロケット実験場(秋田県)で行われた第2段モータ燃料試験で爆発が起きたため、対策を講じて今回再試験に臨んだが、2度目も失敗に終わった。事態を重く見たJAXAは岡田匡史理事/宇宙輸送技術部門長をチーム長とする原因調査チームを事故当日に発足させ、組織内外から有識者を参集し状況の把握・分析を進めている。
調査は、①~③の事象について個別に「故障の木解析(FTA)」を行い、もともとの設計に瑕疵(かし)はなかったか等ゼロ地点にも立ち返り、すべての要素を場合分けして徹底的に洗い出している。
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