がん患者や遺族の誰にでも起こり得る「記念日反応」とは何か
●1 知る
まず、記念日反応は起こるものだということを知っておくということです。繰り返しになりますが、このことがいちばん重要です。まずは知ることです。
●2 準備する
次に、記念日反応に対処するために予定をつくりましょう。これは、記念日に何をするかについての予定をあらかじめ立て、そのための準備を具体的にすることです。たとえば、そのときは家で用事をつくらず、好きな音楽を聴きながらゆったりと過ごすことにする、などです。
●3 信頼する人と一緒に過ごす
一人でいるのが不安ならば、信頼できる人と一緒に過ごすことも考えてください。つらくなったら、その人に話しを聞いてもらうことができます。そばにいてもらうだけで安心感が得られるでしょう。
●4 恐れない
なぜ自分がしんどくなるのかわからないと、不安になり、それが恐怖になります。恐怖になると、さらにしんどさが増してしまい、悪循環になります。ですから、記念日反応は誰にでも起こる当たり前の反応だと知って、恐れないことがとても大切になってくるのです。
『また、あちらで会いましょう』
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