NASA、「アルテミス計画」の月宇宙船打ち上げを再延期 燃料漏れ止まらず
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米航空宇宙局(NASA)は3日、有人月探査に向け開発した宇宙船オリオンの打ち上げを再び延期した。写真は9月、ケープカナベラルで撮影(2022年 ロイター/Steve Nesius)
米航空宇宙局(NASA)は3日、有人月探査に向け開発した宇宙船オリオンの打ち上げを再び延期した。8月29日にも延期していた。燃料漏れが原因で、打ち上げは数週間後になる可能性があるという。
打ち上げは月・火星探査「アルテミス計画」の第1段階となる無人飛行試験で、地球と月を安全に往復できると実証するのが目的。ロケットのコアステージ燃料タンクに注入される液体水素の「大きな」漏れが解決できなかったという。
得られたデータを検討した結果、NASAは新たな水素漏れ問題は解消に時間がかかり、現在の打ち上げ期間が終了する6日までに修正することは不可能と判断。次の打ち上げ期間である19─30日、または10月に再挑戦することになるとした。
