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テクノロジー今年、ザッカーバーグ専用AIアシスタントがデビューする?
フェイスブック創始者が、人工知能を備えた「完璧な」パーソナルアシスタントを開発したいと新年の抱負を発表
目指すは「ジャービス(J.A.R.V.I.S.)」 仕事の補助だけでなく、生まれたばかりの娘の子守りも含め、プライベートでも活用できるデジタル執事の開発を考えているようだ Robert Galbraith-REUTERS
ダイエット、禁煙――新年の抱負と言えば大体がこのようなものだろう。だが、マーク・ザッカーバーグは違う。フェイスブック創設者のザッカーバーグには、2016年に向けた壮大な計画がある。彼は、人工知能(AI)を備えた「パーソナルアシスタント」をつくりたいと考えているのだ。
1月4日、ザッカーバーグは自身のフェイスブック・ページへの投稿で、マーベルのスーパーヒーロー『アイアンマン』を引き合いに出して、「ジャービス(J.A.R.V.I.S.)のような」完璧なアシスタントを開発したいと述べた。J.A.R.V.I.S.は主人公トニー・スタークが設計したAIであり、いわばスタークのデジタル執事だ。
ザッカーバーグは、「既存の技術」について調査を終えたら、夢の実現を目指して行動を起こすつもりだという。
「私の声を理解し、自宅内の音楽や照明、室温などすべてをコントロールできるように、AIアシスタントを教育するつもりだ」とザッカーバーグは投稿の中で述べている。「仕事の面では、データをVR(仮想現実)で可視化させて、より良いサービスを構築し、組織を効率的に率いるために役立てたい」
このAIの仕事は、ハードウェアとつながり、コントロールすることだけに限定されないだろう。今年ザッカーバーグ家を訪れる機会がある人は、人間の顔を認識できるコンピューター制御の執事に迎え入れられる可能性もある。
ひょっとしたら、昨年12月に生まれたザッカーバーグの娘のマックスに、世界一高性能な子守りがつくかもしれない。ザッカーバーグは、このデジタル執事にまだ幼いマックスの部屋を監視させ、何かあったときには、すぐに誰かに知らせることができるようにしたいとも考えている。
南洋理工大学のヒューマノイド「ナディーン」の可能性
それならザッカーバーグは、南洋理工大学(シンガポール)の科学者たちにぜひ接触すべきだ。同大学は昨年12月29日、「ソーシャル」なロボットを開発したと発表。「ナディーン(Nadine)」と名付けられたこのヒューマノイドには、アップルのSiriに似た技術が搭載されており、面識のある人物を認識したり、スムーズな会話をこなしたりもできる。また「人格」も組み込まれていて、相手の発言次第では、不機嫌になることもあるという。
ナディーンを開発したチームの望みは、最終的には同様の技術が、子供や年配者の話し相手や補佐役となり、「将来的にはヘルスケアサービス向けのプラットフォームとしての役割を果たせる」ようになることだ。
あるいは、その技術のおかげで、AIアシスタントが淹れた完璧なコーヒーをザッカーバーグが楽しめるようになるだけかもしれないが。