ニンテンドースイッチのお墨付き...ゲーム業界×肢体不自由者の入力支援で大注目の日本企業「テクノツール」とは?
Accessing the Possibilities
真太郎はテクノベースを重度肢体不自由者の選択肢を広げる「テストフィールドにしたい」と話す。
IT企業との協業が最もイメージしやすいが、人手不足が深刻な業界と遠隔操作を協働したり、多様性のある組織を共に考えたりなど、外から新たな可能性を見つけてもらい、プロジェクトが生まれることも期待している。
ここを「ハブ」として社会とつながるようになれば、利用者の適性に応じた就労先が増えていくことにもなる。
テクノツールにも、重度肢体不自由者の社員が何人かいる。取材に応じてくれた広報の干場も脊髄性筋萎縮症(SMA)で体は思うように動かないが、動画制作や文を書くことが得意だ。
経営ビジョンに共感して就職を希望し、3年前に広報に採用された。
「当事者個々人の個性や可能性を応援する社会であってほしい。重度肢体不自由者は社会との接続が薄いまま成長してきていることも多いため、一般的な社会通念がすっぽり抜け落ちていて、理解がぼんやりしている場合がある。自分のテーマは当事者と社会のギャップを埋めていくこと」と干場は語る。
ATの市場は小さいかもしれないが、それまでできなかったことができるようになることは、一人の人生の可能性を無限に開く。自社製品のバリエーションより当事者の選択肢を増やすことを重視する会社が持続可能であるためにも、社会の側にもっと意識変革が必要だ。