最新記事
SDGsパートナー

1万人の主婦販売員が伝える「大自然の食材」──SL Creations『美しい国から』が目指す地域振興と環境保護

2024年12月19日(木)17時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
1万人の主婦販売員が伝える「大自然の食材」──SL Creations『美しい国から』が目指す地域振興と環境保護

生産地域に利益を還元することで、地域を活性化し、美しい日本の風景を守ることにもつなげている

<日本の美しい自然からの贈り物、極上の食材。これを独自の販売網を駆使し、全国の食卓へと届けることで、未来への架け橋を築く挑戦が行われている>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


株式会社SL Creationsが2017年から取り組む「美しい国から」プロジェクトは、北海道北東部のオホーツク地域や沖縄県の石垣島など、国内の美しい風景の中で作られるこだわりの食材について消費者に紹介することで、生産地域を応援する取り組みだ。

全国に展開する販売網を活かして、希少性の高い食材を生産者の思いと共に

そもそも同社は、全国13都道府県18地域で食品・食材の宅配サービス事業を行う企業。販売員は約1万人の主婦で構成されており、主婦の立場から「自分の家族に食べさせたい」と自信を持って勧めることのできる食品を届けている。

こうした事業特性を活かし、2017年に開始した新規プロジェクトが「美しい国から」だ。全国に出回らない生産品を加工し、その地域の美しい風景や生産者の思いと共に販売員が消費者に紹介し、日本の地域や人を応援するという取り組みである。

取り扱う商品は、恵まれた自然環境の中でこだわって作られている食材のみを使用。生産量が限られているため、大手の販売網では取り扱いが難しく、事業主は独自の販売網も持っていないため、地元以外で口にすることは難しいものばかりだという。

「そうした商品や生産者のこだわりを、地域に密接した販売員の手を介して紹介することで、日本各地の15万世帯のお客様に生産地域の取り組みごと知ってもらうきっかけとなっています。私たちはプロジェクトを通して、安心・安全でおいしく、丁寧に高い志を持って作られた健康的な『食』を生み続ける環境を創ることを目指しています」と、販売企画統括本部 販売企画部 広報室の秋山里実氏は語る。

加えて、生産者へのインタビュー動画の公開や、プロジェクト地域を訪問する親子向け自然体験ツアー企画など、同社が生産者と消費者をつなぐ架け橋となり、次世代を担う子どもたちへの食育となるような企画も展開している。

生産者との信頼関係が深まるなか、2023年9月には、第1回目となる自然体験ツアーをオホーツク地域で実施し、2024年10月には第2回目を石垣島で開催。オホーツクでは商品の原料を生産している農場での収穫や、郷土料理作り、星空見学など様々な体験イベントが行われた。

newsweekjp20241217111729-8c1ff8c7be884aef7e9f1d70d6c8d6398276c72d.jpg

石垣島では塩作りやジャージー牛の牧場見学、パイナップルの植え付けなど、様々な体験イベントが行われた

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

焦点:日銀、中立金利「1%に届かない」見方も 経済

ビジネス

ロシア経済、安定しているが過熱兆候を憂慮=プーチン

ワールド

バイデン米政権、新たな気候目標設定 温暖化ガス最大

ワールド

中国「秘密警察署」、NY在住の被告が罪認める
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 2
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 3
    遠距離から超速で標的に到達、ウクライナの新型「ヘルミサイル」ドローンの量産加速
  • 4
    「制御不能」な災、黒煙に覆われた空...ロシア石油施…
  • 5
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 6
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 7
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 8
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式多連装ロケットシステム「BM-21グラート」をHIMARSで撃破の瞬間
  • 2
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いするかで「健康改善できる可能性」の研究
  • 3
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 6
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 7
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 8
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 9
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 10
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中