最新記事
SDGsパートナー

賛同企業は280社以上!...三本珈琲がパートナーと創出するコーヒーベルトが輝く未来

2024年11月1日(金)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
「SUNSHINE COFFEE PROJECT」レッドカップキャンペーンのPOPが付いたコーヒーマシーン

POP掲示例:コーヒーマシンのそばに「レッドカップマーク」のついたわかりやすいPOPを掲示することで、コーヒーを飲むことでできる貢献を利用者がはっきり認知できる

<赤道から南北25度──コーヒー生産に適した「コーヒーベルト」と呼ばれる地域は、食料不安を抱える人の割合が高いエリアでもある。こうした状況を受けて三本珈琲では、コーヒー生産国支援の取り組みをスタートさせた>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

280社以上の賛同企業を巻き込み「数の力」で支援

現在、食料不安と栄養不足に苦しんでいる人は全世界で7億人以上にのぼるとされ、食料価格の高騰が加速する中、アフリカなどでは栄養不足の慢性化も懸念されている。

こうした飢餓問題撲滅に日本からも貢献すべく、特定非営利活動法人 国際連合世界食糧計画WFP協会(国連WFP協会)は「レッドカップキャンペーン」を展開している。これは参加企業が「レッドカップマーク」のついた商品を販売し、売上の一部を途上国の学校給食支援に寄付するというものだ。

三本珈琲は2022年、このレッドカップキャンペーンに「SUNSHINE COFFEE PROJECT」として参加した。

三本珈琲が展開するこのプロジェクトの特筆すべき点は、通常は各企業単位で参加するところを、同社が販売するレッドカップキャンペーン対象業務用コーヒー製品を採用しているホテルや飲食店などと共に、「数の力」で支援可能にしているところだ。

プロジェクトへの賛同企業は、2024年9月時点で280社以上。この参加数は、2011年に国連WFP協会が「レッドカップキャンペーン」を開始して以来、参加した企業数として公表している70社(2024年10月末時点)の4倍もの数にあたる。

newsweekjp20241030073419-f363238c9779c7eeff2c0f43c90acaa1932d3769.jpg

国連WFP協会が主催するチャリティーウォーク「WFPウォーク・ザ・ワールド 2024 横浜」参加の様子。参加費の一部は国連WFPの学校給食支援に役立てられる。社内認知度の向上も活動推進に重要な要素だと考えている

多くの場合、キャンペーンの対象商品はスーパーなどに陳列されることが多く、他の商品に埋もれてしまいがちだ。

しかし、三本珈琲の対象商品を取り扱うホテルや飲食店では、誰もが自然に目をやるメニュー表や店頭POPなどでレッドカップマークやレッドカップキャンペーンを積極的にアピールすることが可能となり、認知度を高めることにも成功している。

「商品を採用したらすぐに店頭に掲示できる定型の告知物デザインを提供するなどして、告知のためにプロジェクト賛同企業にかかる負担を極力減らし、できるだけ多くの人にレッドカップマークやレッドカップキャンペーンを知ってもらえる工夫をしています。顧客網を活かした『数の力』でこのキャンペーンを広げ、1食でも多くの学校給食を届けることで世界中の子どもたちの未来を明るく照らし、それが自社の持続性を高めるという循環も生み出していると考えています」と、サステナビリティ推進室の正木陽子氏は話す。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ミャンマー地震の死者約700人に、タイの崩壊ビルで

ワールド

焦点:大混乱に陥る米国の漁業、トランプ政権が割当量

ワールド

トランプ氏、相互関税巡り交渉用意 医薬品への関税も

ワールド

米加首脳が電話会談、トランプ氏「生産的」 カーニー
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジェールからも追放される中国人
  • 3
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中国・河南省で見つかった「異常な」埋葬文化
  • 4
    なぜANAは、手荷物カウンターの待ち時間を最大50分か…
  • 5
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 6
    アルコール依存症を克服して「人生がカラフルなこと…
  • 7
    不屈のウクライナ、失ったクルスクの代わりにベルゴ…
  • 8
    最悪失明...目の健康を脅かす「2型糖尿病」が若い世…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 3
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 4
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 5
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 8
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 9
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔…
  • 10
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中