こども食堂「TSUNAGU食堂」を共同運営... 人材育成コンサルのリープが取り組む「無理のない社会貢献」の姿
リープが共同運営する「TSUNAGU食堂」
<リープが願う「持続可能な社会について考える機会がたくさんあり、特別なことでなくなる」社会の実現>
世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。
リープ株式会社は2022年8月から、SWITCH株式会社の主催するこども食堂「TSUNAGU食堂」に賛同し、さまざまな面から支援を実施。単なるボランティア活動にならないことに気を配り、さらに自分たちが得意なことを活かした取り組みだからこそ、継続的な社会への貢献が可能となっている。
「地域の憩いの場」を目指すこども食堂「TSUNAGU食堂」の正体
SDGsの目標達成に向けた努力は、企業ごとのアプローチに焦点が当たりがち。だがもちろん、複数企業による共同の取り組みも数多く存在する。その一例が、リープが運営に携わる、こども食堂の「TSUNAGU食堂」だ。
2015年6月設立のリープは、企業を対象とした人材育成コンサルタント事業を展開している。そんな同社は2022年8月より、企業コンサルティング会社、SWITCHが主催するTSUNAGU食堂を支援し、共に「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」といったSDGsの目標の達成に向けて取り組んでいる。
TSUNAGU食堂は神奈川県・横浜市で毎月、開催している。SWITCHでは支援企業より運営資金を確保し、お弁当だけでなく、生活必需品であるお米やお茶、そして日用品などの物資も配布。また、クイズやゲームの大会といったレクリエーションを通じて、子どもから保護者まで参加者が誰でも楽しめる「地域の憩いの場」を目指している。
リープはTSUNAGU食堂で開催されるレクリエーションを年に1〜2回ほど実施し、子どもたちへのプレゼントを提供。また、開催レポートを自社のウェブサイトに掲載するなど、広報活動も担っている。
リープ代表取締役の堀貴史氏は「単なるボランティア活動にならないように心がけています」と語る。
「半年に2~3回ほど、SWITCH代表取締役の松澤寛之氏とミーティングを行い、こども食堂の現状や、求められているニーズなどに関する情報を共有し合い、リープが協力できること、よりよい連携の取り方などについて検討しています」