最新記事
SDGsパートナー

こども食堂「TSUNAGU食堂」を共同運営... 人材育成コンサルのリープが取り組む「無理のない社会貢献」の姿

2023年12月20日(水)16時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

「SDGs活動が特別なものでなくなればいい」

なぜリープは、TSUNAGU食堂を支援するに至ったのか。それは、人材育成コンサルティング事業で活用しているインストラクショナルデザイン(高い学習効果が得られる教育システムの設計)を通じて、子どもたちや地域社会の人々にも学びを与え、そこで得た発見を自社の成長につなげるという狙いがあったからだ。また、TSUNAGU食堂から得られた知見や体験を顧客に還元することで、豊かな社会の実現に向けて貢献できると考えた。

当初は「事業への還元」という意図もあった。だが活動を進める中で、堀氏の中ではある「別の思い」が生まれてきたのだという。

「TSUNAGU食堂で子どもたちやそのご両親と一緒に時間を過ごすだけで、温かくて優しい気持ちになれました。SDGsの目標達成に向けた活動は、あまり身構える必要はないのかもしれません。持続可能な社会について考える機会がたくさんあり、特別なことでなくなる。そうした社会になればいいなと願っています」

「TSUNAGU食堂に協賛した当初、自分たちは『支援する』という姿勢だったのですが、実際に参加し、子どもたちの笑顔や地域社会の優しさに触れることで、むしろ、自分たちが、多くの宝物をいただきました。こうした体験を、できる限り多くの人々や企業にも得てほしいと思っています」

IMG_3657.jpg

表彰式の様子

リープには顧客企業やステークホルダーを巻き込んだ取り組みの強化も視野にある。2023年は、リープがスポンサーを務めるアメリカンフットボールチーム「品川CC ブルザイズ」と連携して、TSUNAGU食堂にてレクレーション企画を実施。今後はプレスリリースの配信やYouTubeでの動画投稿を通して、この活動を広報していくという。

SDGsの目標達成に向けたアクションは、規模感も予算感もさまざまだ。そんな中でリープの取り組みは、企業ないし個人であっても、無理なく取り組める内容だといえるだろう。「身構えず」「特別なことではなく」──そんなリープのSDGsへの思いと取り組みが社会に広がり、アクションが積み重なることで、世界の見え方は少しずつ変わっていくのではないだろうか。

20250408issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


自動車
DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ──歴史と絶景が織りなす5日間
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

カナダ首相、米関税に対抗措置講じると表明 3日にも

ビジネス

米、中国からの小包関税免除廃止 トランプ氏が大統領

ワールド

トランプ氏支持率2期目で最低の43%、関税や情報管

ワールド

日本の相互関税24%、トランプ氏コメに言及 安倍元
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 9
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 10
    トランプ政権でついに「内ゲバ」が始まる...シグナル…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中