最新記事
SDGsパートナー

アート×エシカル SL CreationsがAny O'clockで提案する「課題解決の美味しい方法」

2023年11月9日(木)14時42分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

パッケージに障がい者アートを取り入れ、社会課題への気づきも促す

調整main07.jpg

イラストのモチーフにも、人々の関心を高める工夫がこらされている。

顧客の目に止まりやすいように、パッケージにはアートを取り入れている。アート制作は、障がいを持つ人のアート作品を社会に発信する活動を行うエイブルアート・カンパニーに所属するアーティストに依頼。優れた才能を有していても、雇用条件でハンデを抱える障がい者アーティストの活躍の場を生み出している。

さらに、「Any O'clock」の売上の一部は、環境や福祉、教育支援団体へ寄付している。こうした団体が取り組む社会課題をイラストのモチーフとし、寄付金の使途についてパッケージに記載。一般食品にはない商品以外の情報も記載することで、社会課題に対する気づきを促す狙いがある。

秋山氏は「パッケージに目を止めてもらい、商品を手に取り、そこから得られる情報を通して社会に目を向ける。おいしいと感じてもらうことで、食べるものに興味をもってもらう。健康の維持増進を考える上で『無関心』であることが大きな壁になるため、『Any O'clock』が話題のきっかけになり、家庭内での食育を進める一助となることを目指している"エシカル"な商品です」と話す。

Any-O_clock(エニーオクロック).png

「共感」により広げる、おやつタイムのお菓子の輪。

もちろん、製造先の確保や商品設計、販売先の開拓など課題はまだまだ多い。2023年6月には「日本マタニティフード協会」に加盟し、これまで接点が少なかった若年層をターゲットにした新たな販路開拓を開始した。ブランドを育てていくためにも、人々からの「共感」を得るプロモーション戦略を実施し、販売の拡大を図りたい考えだ。

2013年に和食がユネスコの無形文化遺産に指定されるなど、昨今、日本の食文化は健康食として世界的に注目を集めている。「おから」や「米ぬか」といった日本食ならではの食材を活かし、食育、環境、社会に独自のアプローチする「Any O'clock」は、国内はもちろん海外マーケットへの進出も期待ができそうだ。


20241126issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米中古住宅販売、10月は3.4%増の396万戸 

ビジネス

貿易分断化、世界経済の生産に「相当な」損失=ECB

ビジネス

米新規失業保険申請は6000件減の21.3万件、4

ビジネス

ECB、12月にも利下げ余地 段階的な緩和必要=キ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 10
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中