私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口の中」を公開した女性、命を救ったものとは?
'I Thought I Bit My Tongue—Then Came the Shock Diagnosis'

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<最初は舌を嚙んだときの傷かと思っていたものの、時間と共に症状は変化し、なかなか治らない自覚はあったという。それでも放置していた彼女の命を救ったのは>
舌を嚙んでしまったときの傷や口内炎など、口の中のできものは誰もが経験したことがはるはず。しかし、なかには放置しておくと大変な事態を引き起こすものもあり、症状によっては病院に行くべきものもある。イギリスのある女性は、医師が一目見て「癌」だと分かった自身の舌の状態を SNSで公開して大きな話題になった。そんな彼女が自身の経験と、人々に気を付けてほしいことについて語った。
■【写真】舌がこうなっていたら口内炎ではない...医師がひと目で「癌」と診断した英女性の「口の中」
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エジプトで素晴らしい休暇を1週間過ごしたのち、イギリスに帰国した私は、空港のターンテーブルで、自分のスーツケースが回ってくるのを待っていた。待ちながらメールをチェックすることにしたのだが、1通のメールがすぐさま目に飛び込んできた。
胃が痛くなるのを感じながら、夫のスチューにスマートフォンを手渡した。夫はそれを見たとたん、目玉が飛び出さんばかりの表情を浮かべた。「癌」という言葉を目にしたからだ。メールは、病院の紹介状だった。私はエジプトに出発する前日に、血液検査を受けていた。
その6週間ほど前、私は舌に痛みを感じた。最初のうちは舌を噛んでしまったのだろうと考えていたのだが、しばらくすると舌の右側に白い斑点が2つ現れ、それが口内炎のようになって、なかなか消えないことに気付いた。それでも私は、特に深く考えなかった。