最新記事
生物

磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生き物」が原因で大怪我、痛々しい当時の写真

Disaster Strikes in the Water as 6-Year-Old Vacations With Family in Hawaii

2025年3月30日(日)13時05分
ジャック・ベレスフォード

自分の足の状態を見て泣き叫び始めた

「息子は、浜辺にいた私と夫のところにやって来て、足をケガしたみたいだと言った。そして下を見て、かかとに黒いトゲがたくさん刺さっているのを見るやいなや、泣き叫び始めた」とメーガンはそのときを振り返った。「片足でウニを思い切り踏んでしまったようだ」

ウニが原因で人が死に至ったケースは、これまで1件しかない。ダイビングの安全性向上を目的とした団体DAN(Divers Alert Network)によれば、ウニによるケガは、「刺し傷」や「擦り傷」「裂傷」というかたちであることが多い。

「痛みは、軽度から激痛までさまざまだ。痛みを左右する要因はいくつかあり、ウニの種類、ケガの部位、関節や筋組織の深部への影響の有無、刺し傷の数と深さ、痛みに対する個人の耐性などがある」

しかし、DANのガイダンスには、次のような注意書きがある。「きわめて稀ではあるが、ただちに生命にかかわる合併症が起きる可能性もあるため、医師の診断を受けることが重要だ」

母親のメーガンには不安を覚える理由があった。「息子はアレルギーがいくつかある」とメーガンは言った。

近くにいたライフガードは機敏に反応し、男児の傷をヨード液でふき取ると、酢を吹きかけた。そして、メーガンら家族に対し、傷口を「酢に何度か浸して、炭酸カルシウムでできているウニのトゲを溶かすよう」指示したという。

「可能なら、針を使ってウニのトゲを押し出すように言われた。ピンセットだけでは、トゲが折れてしまうからと」とメーガンは続けた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

マスク氏、政権ポストから近く退任も トランプ氏が側

ワールド

ロ・ウクライナ、エネ施設攻撃で相互非難 「米に停戦

ビジネス

テスラ世界販売、第1四半期13%減 マスク氏への反

ワールド

中国共産党政治局員2人の担務交換、「異例」と専門家
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 9
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 10
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中