DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ──歴史と絶景が織りなす5日間
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2016年の熊本地震で甚大な被害を受けたものの、天守閣全体の復旧が完了するなど、着実に修復が進められている。夕陽に照らされた天守閣の勇壮な姿は、地震の傷跡を乗り越え、確かな復興への歩みを進めるこの地の不屈の精神を象徴しているかのようだった。
DEFENDERは熊本城を後にし、市内のホテルへと向かった。阿蘇の雄大な自然から熊本城の威容まで、熊本が誇るダイナミックなスケールの景観を堪能した充実の一日が、街の灯りの中で静かに幕を閉じていった。明日は、ついに九州最南にある鹿児島県へ。一行は、桜島を目指す。
DAY4 桜島を巡り、大隅半島の絶景へ
DAY4、DEFENDERは熊本を後にし、約2時間かけて鹿児島市の桜島を目指す。まずは磯海水浴場に到着すると、頂上付近にうっすらと雪化粧が施された桜島の雄姿が。その荘厳な姿をレンズに収めた。
次に鹿児島港から桜島フェリーに乗船。約15分の航路では、錦江湾越しに桜島を望む。穏やかな冬の海面を進むフェリーからは、桜島の山容が徐々にその存在感を増していき、頂上からたなびく噴煙が、いまなお活動を続ける火山の息吹を感じさせた。
桜島に渡り立ち、その歴史を紐解くべく向かったのは月讀(つきよみ)神社だ。和銅年間(708〜715年)に創建されたこの神社は、「桜島」の名の由来とされる日本神話の女神「コノハナサクヤヒメ」を祀り、この地のパワースポットとして知られている。
1914年の桜島大噴火で被災し溶岩に埋没したものの、1940年に現在地へ移設され、以来、火山とともに生きるこの地を見守り続けている。
その後、桜島を東側へと時計回りで半周し、黒神埋没鳥居に向かう。1914年の大噴火により火山灰などで埋没した黒神神社の鳥居は、かつての高さ3mから笠木だけを地上に残すという、当時の噴火の脅威をいまに伝える貴重な遺構として、県の天然記念物に指定されている。噴火の痕跡を目の当たりにすると、自然の持つ圧倒的な力を改めて実感させられる。
ここから、桜島と陸続きである大隅半島を経て、錦江湾に沿って50kmほど南下。霧島錦江湾国立公園に指定されている「雄川(おがわ)の滝」を目指した。駐車場から約1.2kmの遊歩道を進んだ先にあるこの滝は、シラス台地が浸食されて形成された落差46m、幅60mの規模を誇り、エメラルドグリーンの滝壺と絹のような水流が唯一無二の景観をつくり出している。
九州の豊かな自然が生み出すこの神秘的な景観とともに、DAY4の旅は静かに幕を閉じた。