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「こんな物が危険なの?」運転中に胸ポケットに入れると命を脅かす意外な「ある物」

The Things You Should Never Keep in Your Pocket While Driving, Nurse Warns

2024年12月31日(火)10時00分
レイチェル・オコナー


本誌はまた、ミズーリ大学医科大学の助教授であり、ボスウェル地域医療センターの外傷サービスディレクターであるジャレッド・L・ロス博士にも取材した。彼は以前、救急隊員や消防士として働いていた経験がある。ロス博士によると、刺突傷は「稀であり、大抵は車外の大きな物によるもので、ポケットの小さな物によるものではない」という。

ペンやストラップが事故で「危険になる可能性は低い」としながらも、「エアバッグと運転者の間に置かれる物はすべて危険になり得る」と認めた。

Statistaによれば、2021年にはアメリカ国内で4万6980件の交通事故死が発生している。薬物過剰摂取と並び、55歳未満の死因トップとなっているのが交通事故だ。

また、今年7月には、国家道路交通安全局(NHTSA)が中古車のエアバッグインフレーターの欠陥について警告を発表した。この欠陥が原因で3人が死亡、2人が負傷したと報告されている。

ロス博士は「車内の重い物による鈍的外傷」がポケットの中の物よりも危険であると警告し、ジムの重り、バックパック、コーヒーマグ、ノートパソコン、さらには犬までが該当すると述べた。

さらに、彼が「今日のドライバーにとって最大の脅威」として挙げたのは「注意散漫運転」だ。スマートフォン、子どもやペット、さらには「食事をする、化粧をする、ハンズフリーでの通話」といったマルチタスクが原因となる。

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