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リーダーシップ

中高年は、運動しないと「思考力」「ストレス耐性」低下...いつ・どれだけ運動すればいいか

2024年12月28日(土)08時00分
若杉忠弘(グロービス経営大学院教授)

こうした思考力は、リーダーにとって不可欠であることは言うまでもありません。

しかし、今まで運動をしてこなかった人にも朗報です。エアロビックなどの運動をはじめれば、1年を待たずに、思考力が改善されるという結果も出ています。運動は認知症の予防にも有効です。思考力を高めたければ、運動なのです。

運動は強力な薬と同じくらい効果を発揮する

運動は、思考だけでなく感情にもプラスに働きかけます。

運動は、ストレスや不安への対処にも抜群の威力を発揮します。専門家は、運動はストレスに対処するのに、きわめて効果的にもかかわらず、そのことが認識されていないと嘆いているほどです。

有名な研究を紹介しましょう。デューク大学の研究では、抑うつ症状のある患者156人を調べています。1回あたり30分の軽い運動を週3回、行ってもらいました。

そこで明らかになったことは、驚くべきことに、運動は、抑うつ症に効く最も強力な薬を投与するのと同じくらい効果を発揮したというのです。

運動することによって、私たちの体にセロトニンやドーパミンなど、気分をよくするホルモンが放出されます。これにより、運動は感情にポジティブな影響があるのです。

ネガティブな感情に飲み込まれないようにしたければ、運動です。

気分が落ち込んだときは、うちにひきこもりがちですが、とにかく、「えいや」と、体を動かすことが効果的です。

運動している従業員ほど問題行動が少ない

運動は、行動にもプラスに働くというデータも出てきています。

インドのサービス企業に働く従業員166人を5週間にわたって調べた研究では、運動している従業員ほど、問題行動が少なかったことがわかりました。

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