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「週2回セックス」で驚きの若返り効果...性的刺激は脳の前頭葉に刺激を与える「生命力の源」だ

2024年7月25日(木)17時54分
和田 秀樹 (精神科医) *PRESIDENT Onlineからの転載

【ひとり暮らしのセックスは脳を活性化させる】

それが悪いことになったのは、明治時代に欧米からキリスト教のものの見方が入ってきてからなのです。

キリスト教では「セックスは子どもをつくるためにあり、快楽のために行うべきではない」という聖書の教えがあります。


そのため、性行為は夫婦間のみに限る、夜這いなどとんでもない、もちろん男色や衆道などあってはならないこととされています。この価値観が、現在も日本の主流を占めているというわけです。

つまり、今の私たちの性欲に関しての常識は、人間の欲望に沿った常識ではないということです。

性的刺激はもっとも単純で分かりやすい脳への刺激です。古い風潮にならい、生きる力を自ら抑え込んでいるのだとしたら、こんなもったいないことはありません。

前頭葉の若返りのためにも、むしろ意識的に性的関心を持ちましょう。夫婦間のセックスに刺激がなくなっているのならば、ときには風俗店で遊ぶのも悪くありません。

「どうだ、まだまだ若いんだぞ!」と自慢するくらいの気持ちで、自分の性欲を肯定できる人ほど、見た目も心も、前頭葉も若々しく保てるのです。

【2日に1度バイアグラの改良版「シアリス」を飲む医者】

勇気を出してセックスに誘って、ようやく口説き落としてベッドイン。幸せな時間が待っているはずだったのに、肝心の自分のモノが萎れたまま。

なだめてもすかしても元気になってくれない。こんな残念な結果に終わることもままあることです。

医学的には、性交チャンスの75パーセント、セックスを試みて4回中3回、自分のモノが役立たないとなると、ED(勃起不全)と診断されます。

この場合、性器の老化現象だということは間違いないのですが、性欲が衰えていないのであれば男性ホルモンが減っているわけではないので、心配しないで下さい。セックスの際には、バイアグラなどのED治療薬を使用すれば済む話です。

バイアグラは、性欲を高める薬ではなく、勃起を促進させる薬です。

性欲がない状態では効き目が得られないし、服用することで性的な気分が高揚するわけでもありません。性欲が枯れてしまうことよりは、EDのほうが対処のしようがあるのです。

バイアグラは、心臓に負担がかかるから危険と思っている人も多いようですが、実は、もともとは心臓病治療のために開発された薬です。血管内皮細胞の機能を高め、動脈を若返らせる効果もあるといわれています。

私の知り合いの大学教授の医者など、2日に1度、健康のためといってバイアグラの改良版のシアリスを飲んでいるくらいです。

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