睡眠6時間が2週間続くと集中力は酩酊状態以下!? 自覚のない睡眠不足による深刻なダメージ
入眠時間と起床時間を記すだけでもいい
毎日忙しいみなさんには、睡眠調査票の記入は面倒に感じられるかもしれませんね。以前、食べたものを記録するレコーディングダイエットが話題になりましたが、この方法も食生活の可視化です。記録することで、「意外に食べているな」「このままではヤバイ......!」という意識が働き、無理なく痩せられるという方法でした。
ラーメンや焼き肉など高カロリーのものを夜遅い時間に食べていたり、無意識のうちにお菓子を口に放り込んでいるなど、自分の食生活を「見える化」することで体重増加の理由が一目瞭然になります。
記録すること、可視化することは、生活習慣を見直し、変えるための大きなきっかけになるのです。睡眠習慣についてもダイエットと同様に、「見える化」がカギになります。
睡眠を記録する際のポイントはシンプルで、いつ寝ているのか、何時に起きているのか、まずはこの2つです。それだけでも十分ですので、ぜひ、記録をしてみてください。
木田哲生(きだ・てつお)
堺市教育委員会 主任指導主事
上級睡眠健康指導士。日本眠育推進協議会評議員。1983年生まれ。大阪教育大学教職大学院卒業。教育委員会の業務の傍ら、全国各地で講演会・研修会を開催し、睡眠教育の普及に取り組む。著書・共著書に『睡眠教育(みんいく)のすすめ』『「みんいく」ハンドブック』小学校1~3年生用、4~6年生用、中学生用(学事出版)、『ねこすけくん なんじにねたん?』(共編著:伊東桃代 絵:さいとうしのぶ/リーブル)、『ねこすけくんがねているあいだに...』(共編著/伊東桃代 監修:西野精治 絵:さいとうしのぶ/リーブル)、『親子の「どうしても起きられない」をなくす本』(共著:三池輝久/イースト・プレス)などがある。