加工食品による「快楽」から脳を守る──ファスティングを習慣にする3要素とは?
うまくやるには準備が大切だ。患者には、きっかけと、いつも何をすることで報酬を得ているかを、まず答えてもらうことにしている。そのうえで、食べ物とは関係のないルーティンを一緒に考えている。
たとえば、ある人が、ストレスの多い仕事を終えて帰宅することがきっかけで、何かを食べることでいい気分になるという報酬を得ている、と答えたとする。そのとき私は、何かを食べるかわりに外に散歩に行ってはどうかと提案するだろう。
違うルーティンで報酬を得られるようにすることが、成功へのロードマップの第一段階だ。あなたなりのルーティンをリストにして、それを財布やハンドバックやブリーフケースに入れておこう。冷蔵庫にも貼っておこう。成功は偶然起こるものではないということを、忘れてはいけない。計画なくして成功はない。
さて、これであなたもファスティングの効果を裏づける科学について理解できたことだろう。何を食べるべきか、何を避けるべきか、そして食べ物との関係をどうやって見直せばいいのかわかったはずだ。正しいマインドセットを取り入れて、それに基づいた計画を立てること。さあ、いよいよファスティングを取り入れた生活を始めよう!
『トロント最高の医師が教える 世界最強のファスティング』
ジェイソン・ファン他 [著]
多賀谷正子[訳]
CCCメディアハウス[刊]
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