月5万円の年金生活で「若がえった」71歳 「今が一番幸せ」を実現した5つの秘訣
食費月1万円生活を始めてみたら、いいことだらけ
外に出られない、1人での食事を始めるにあたり、いくつか決めたことがありました。それは、次の3点です。
①1人でも3食ちゃんと食べる。
②食費は月に1万円前後とする。
③安く、美味しく、かつ栄養のあるメニューを考える
1人でもちゃんと食べる、は、家族がいないと料理をする気力がわかない、作る気がしないという人が多いのを知り、これは避けたいと思ったのです。これから70代、80代を過ごすためには健康は大きな課題です。
1人で病気、あるいは1人になって毎日身体がいうことをきいてくれなくなるのはツラいなあと。ちゃんとした食生活は健康の基本です。そんなことから、とにかく3食ちゃんと食べることを自分に課したのです。
始めてみると、この生活は私には快適でした。好きなものを好きなように食べることができます。加えて量も質も、自分好みにできます。今では安い食材を工夫して食べることは習慣になりました。そのお陰で身体まで丈夫、元気になりました。
もっとよかったのは、お金の心配、不安がなくなったことです。元気になったのは、この不安がなくなったのが大きな原因かもしれません。
お金を遣わない生活は多くのメリットをもたらしてくれましたが、ここでそのうちの5項目をご紹介します。
① 安く美味しく身体にいい食生活で若がえった
身体にいい食材は安い。その理由は旬ものしか買わないからです。スーパーに行くとまず安い野菜(わが家の近くのスーパーでは100円前後のもの)を探します。ごぼう、小松菜、大根、キノコ類など、身体にいい食材ばかりです。あとは定番のたまねぎ、じゃがいも、もやしなど。
それらをシンプルに料理することで、簡単に美味しい料理が楽しめます。
キノコは胃腸に優しく、ごぼうは腸活にいい、こういった知識も少しずつ増やしていきました。その結果、長年の過敏性大腸炎がいつのまにか治っていました。毎朝の快腸生活は身体全体を元気にしてくれます。なにより気持ちいい朝の習慣です。
年金5万円で暮らせるという安心感
② お金への不安がなくなった
食を決めることで、それほどお金を遣うことなくやっていけるメドがたちました。年金内で生活できるとわかった。これは大きい成果でした。
食生活だけではなく、ほかの部分も見直し、年金の範囲内で暮らせるというか、暮らすしかないという生活ですが、コロナ禍の中、何か月か試した結果、それで暮らせるとわかったときには安心することができました。
③ お金の遣いどころがはっきりしてきた
メリハリのある遣い方ができるようになりました。プチプラ生活を続けるなかで、片付けやリメイク、DIYを始めるようになりました。あまりに多くのモノがあると、生活が煩雑になるからです。