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ザ・マッカランの新時代をつくる「ダブルカスク」とは何か

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2017年3月22日(水)11時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ 広告制作チーム

<スコッチウイスキーの名門ザ・マッカランから、「ザ・マッカラン ダブルカスク12年」がリリースされた。「ダブルカスク」とは2種のシェリー樽のこと。伝統ある蒸溜所が革新的な商品に込めた"こだわり"とは>

ウイスキーについてそれほど詳しくない人でも、「ザ・マッカラン」の名は知っているだろう。

北海道よりもやや小さな面積に、百数十のウイスキー蒸溜所が稼働するスコットランド。なかでもスコッチウイスキーの聖地とされるスペイサイドエリアで18世紀から製造をはじめ、1824年にハイランド地方で2番目の政府登録蒸溜所となったのが、世界の酒好きに愛されるシングルモルトの名門、ザ・マッカランだ。

この3月、そんな名門蒸溜所から新たな商品が日本でリリースされた。その名も「ザ・マッカラン ダブルカスク12年」

ここで疑問が湧く。「ダブルカスク=2つの樽」とは一体なにを意味するのか?

先日、東京・六本木で開催されたローンチパーティーには、同蒸溜所のマスターディスティラー(品質管理責任者)であるニック・サヴェージ氏がスコットランドから来日。大勢の日本のウイスキーファンを前に、「ザ・マッカラン ダブルカスク12年」の全貌を公開した。

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ザ・マッカランのマスターディスティラー、ニック・サヴェージ氏

ザ・マッカラン「2種のシェリー樽」のこだわり

「ダブルカスク=2つの樽」とは、生まれた場所の異なる2種類のシェリー樽を意味する。サヴェージ氏の説明はこうだ。

「今回の新たな商品の熟成には、ザ・マッカランの定番商品の多くで伝統的に使用されているヨーロピアンオークのシェリー樽に加え、アメリカンオークのシェリー樽を使用しています。異なる土地で生まれ、それぞれに旅をしてきた2種類のシェリー樽原酒が完璧に調和したシェリー樽100%熟成のウイスキー。それが『ザ・マッカラン ダブルカスク12年』なのです」

ウイスキーでは、樽の良し悪しが最終的な香味に大きく影響する。そのためザ・マッカランでは、樽材となるオークの伐採から加工にいたるまで、厳しい自社基準を設けてすべてのプロセスを厳格に管理しているという。

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ヨーロピアンオークは樹齢100年以上、アメリカンオークなら樹齢70年以上のオークでなければ樽材にはならない。赤外線による成分分析などを行い、ザ・マッカランの熟成に相応しい樽材のみが選択される

ダブルカスク12年に使用する樽材も、ヨーロピアンオークなら北スペイン、アメリカンオークならアメリカ東部(オハイオ州)での原木の調達にはじまり、材の乾燥や加工、そしてスペイン・ヘレスのボデガ(シェリー樽醸造所)における約2年間のシーズニング(シェリー酒の熟成)と、独自の厳格な管理を経てスコットランドへと運ばれ、ようやく熟成に使用する樽となる。とてつもない"こだわり"だ。

ヨーロピアンオークはタンニンが豊富で、熟成によってドライフルーツやジンジャー、ダークベリーを思わせるフルーティな香味に加え、深い色味をウイスキーにもたらす。対してアメリカンオークがもたらすのは、バニラやココナッツ、レモンなどの柑橘系フルーツを思わせるフレッシュなフレーバー。

『ザ・マッカラン ダブルカスク12年』では、両者の美点が完璧に融合しています」と、サヴェージ氏は言う。

試飲してみたが、確かに蜂蜜やバニラの香りがあり、飲めば口のなかに広がるバタースコッチのような甘みの奥に、ドライフルーツを思わせる芳醇でリッチな味わいも感じられる。

「ストレートはもちろんロックなど、あらゆるシチュエーションで美味しくお召し上がりいただけます。その中でも特におすすめなのは、ハイボールです」とサヴェージ氏が話す通り、シーンを選ばない、次世代のザ・マッカランと呼ぶに相応しい新商品だ。

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