投資に役立つ考え方「DCF法」に慣れよ...辞めゴールドマンが明かす「富裕層の知恵」

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<大切なのは「将来価値を現在価値で考える」こと。ゴールドマンで使っている、その投資が妥当かどうかを評価するための考え方「ディスカウントキャッシュフロー」とは?>
*この記事は、ゴールドマン・サックスに17年勤め、年収1億円以上の「億からの人」の思考法や習慣を熟知する田中渓氏の著書『億までの人 億からの人――ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド』(徳間書店)から、一部を抜粋したものです(本編は抜粋第2回)。
※抜粋第1回:富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほうがいい」と断言する金融商品
「1年後の100円」より「今日の100円」の価値の高さを知る
「今日もらう100円と1年後にもらう100円、どちらの価値が高いと思いますか?」これは、フェアバリューを考えるときの初歩的な質問です。
答えはもちろん今日の100円です。金融の教科書の1ページ目に出てくる話ですが、簡単に説明します。
たとえば、今日の100円は預金金利1%の銀行に預けるなどの運用によって、1年後に金利を受け取り101円に増やせるからです。これが投資ならなおさら、株式や債券に投資して1年後には100円以上に増やせる可能性があります。
一方、1年後に100円を受け取る場合、この1年間に投資で得られたはずのリターンを機会損失しているということになります。時間があればお金を増やせる可能性や機会があることから、この価値を「タイムバリュー」ともいいます。
投資機会だけでなく、インフレ局面の場合も「1年後の100円」より「今日の100円」のほうがお得です。物価が上昇している場合、今日は100円で買えたものも1年後には100円では買えなくなるからです。
これを「将来価値を現在価値で考える」といいます。投資でいえば、将来のキャッシュフローを現在の価値に割り引くことで、その投資が妥当かどうかを評価する、ということになります。
そのために僕たちが使っているのがディスカウントキャッシュフロー(DCF)法という考え方です。企業やプロジェクトの経済的価値を評価するときに使い、リターンやリスクをフェアに測ります。
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