最新記事
モータースポーツ

女性F1ドライバーに道を開く...「金のかかる」自動車レースで女性が成功するための「意外な方法」

Driven To Succeed

2025年3月21日(金)18時09分
アイリーン・ファルケンバーグハル(自動車業界担当)

少女レーサーたちを見守るジェイミー・チャドウィック(Jamie Chadwick)

明日のレーサーを目指して集まった少女たちを見守るチャドウィック(中央) COURTESY OF JAMIE CHADWICK

最大の特徴は無料であること。男女を問わず、自動車レースはとにかく金がかかる。そのハードルを、彼女は有力なスポンサーを見つけることでクリアした。

言い換えれば、彼女は「ジェイミー・チャドウィック」という個人ブランドを築き上げた。スポーツの世界で夢を実現するには時間も金もかかる。だからどうしても誰かの支援が必要で、そのためには自分をブランド化し、スポンサーやファンを集めなければならない。


「このスポーツでプロになるまでには、信じられないほど金がかかる。お金が足りなくて諦める人はたくさんいる」と、チャドウィックは言う。

「だからこそ有力なブランドと組んで、支援してもらうことが大事。競技の裾野を広げるためにもね。私自身、スポンサーがいなかったらレースを続けられなかった」

環境に配慮した電動ボートで競う水上レース、E1世界選手権シリーズに参戦しているアンナ・グレノンも、自身のブランドを築いてきた。

「ジェットスキーで競技の世界に入った時、父から言われた。俺には金がない、だから自分で自分を売り込み、ブランドを構築しろと。15歳の私にはきつかったけれど、おかげで情熱に火が付いた。だから10年かけて、自分のブランド『ジェットガール』を築くことができた」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米民主上院議員が25時間以上演説、過去最長 トラン

ワールド

ロシア政府系ファンド責任者が訪米、2日に米特使と会

ワールド

お知らせー重複配信した記事を削除します

ワールド

メキシコ政府、今年の成長率見通しを1.5-2.3%
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中