新たな大谷翔平伝説が始まる...「ますますリスペクトされる選手に」
OHTANI’S FIRST POST-SEASON
日本のテレビ放送では、大谷がトレーナーに向かって左肩が外れたようだと日本語で伝えた音声が中継された。その瞬間、ドジャース関係者も野球ファンも最悪の事態を覚悟した。ワールドシリーズの残りの試合にはもう出場できないだろう......。
その後、大谷のけがは「左肩の亜脱臼」と発表されたが、この偉大な男の偉大なキャリアを目撃してきた私たちには分かっていた。打席に立とうと、マウンドで投げようと、トレーナールームで治療を受けていようと、大谷を決して過小評価してはならない、ということを。
大谷は常に期待を上回るキャリアを築いてきた。そして、ドジャースはこの後すぐ、彼の最新の魔法を目の当たりにすることになる。
ロサンゼルスで2連勝した後、ニューヨークへ向かったチームメイトの元に、精密検査のため同行しなかった大谷からグループチャットでメッセージが届いた。自分は大丈夫で、第3戦で合流する予定だ、という内容だった。彼は仲間に心配をかけたくなかったのだ。
チームを救った機敏な走塁
肩の負傷はドジャースが公表した以上に深刻だった(優勝から6日後、左肩の関節唇損傷の修復手術を受けた)が、大谷はヤンキー・スタジアムでの3試合に、いつものように1番指名打者でスタメン出場。それは印象的で、感動的で、まさに大谷らしい光景だった。