「歌声が聞こえない」...ライブを台無しにする絶叫ファンはK-POPの「掛け声」に学べ
Learning From K-Pop Etiquette
Kポップと掛け声は切っても切れない関係だ。楽曲と掛け声が見事に一致した「名作」を集めた動画もある。限られた時間内に、曲のテンポに合わせて早口言葉のような掛け声を成功させようとするため、ファン同士の連帯感も深まる。
なかでも男性グループSEVENTEEN(セブンティーン)のファン(「カラット」と呼ばれる)は複雑な掛け声をぴったり一致させることで知られる。例えばヒット曲「Getting Closer」のダンスブレイクのときは、13人のメンバー全員の名前をかなりの早口で言い切る。
カラットが見事にそれをやり遂げたのを見て、アーティスト側が別の曲「Highlight」で、もっと猛スピードで全員の名前を呼ばなければいけない掛け声をつくるなど、アーティストとの間でゲーム感覚を味わえることも、ファンにとっては醍醐味の1つだ。
そんなことをするのは女性ファンばかりだと思うかもしれないが、そんなことはない。女性グループTWICE(トゥワイス)の忠実なファン(「ワンス」と呼ばれる)には男性も多く、ヒット曲「What Is Love?」で、振り付け入りの掛け声をやり遂げている。
一方、男性グループStray Kids(ストレイキッズ)の場合、ラッパーであるフィリックスが官能的な深い歌声を披露する部分では、掛け声を一切入れずに、うっとり聴き入ることができるようにした曲もある。