「50-50」を達成しても挑戦を続ける大谷翔平、今季見せた2つの新たな側面とは
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「新しいチームに来たら、他人の気に障ることをしないように気を付けるものだ」と、二塁手のラックスは言う。「でも、彼はシーズンが進むにつれてオープンになって、居心地がよさそうになった。自分らしくいられると感じているんじゃないかな。彼はとても素晴らしい人間だよ」
ラックスにとって印象深い個人的なエピソードは、自分の打席が終わるたびに大谷が近づいてきて、投手目線で話をしてくれることだという。
「彼のことを『センセイ』と呼んでいる。いつも打撃について質問するんだ。『君にはどう見える? どうすればいい?』と。そのたびに、いいフィードバックをくれる」
「僕らにとって楽しいのは、舞台裏をのぞき見できること」だと、リリーフ投手のエバン・フィリップスは語る。
「彼の毎日はどんな感じか。仕事に対する姿勢は? ルーティンは? 単に特別な才能の持ち主というだけじゃない。そのために彼がどれほど努力しているか。チームメイトとして、それを知るのは特別なことだ。そして僕らは試合で発揮される成果を目にする。それは本当に、本当に特別なんだ」
大谷の古巣エンゼルスタジアムと新天地ドジャースタジアムは50キロも離れていないが、「居心地」には途方もない差がある。
9月26日、ドジャーブルーのユニフォームをまとった大谷は、メジャー7年目でついにエンゼルスでは味わえなかった初の地区優勝を果たした。大谷個人だけでなく、MLBにとっても朗報だ。最も人気のある国際的スーパースターが、ついにポストシーズンでプレーするのだ。
大谷は(同じく新加入の山本由伸と共に)ドジャースと日本の既に豊かな歴史に魅力的な新章を加えることになった。読売ジャイアンツは1961〜81年に5回、フロリダのドジャータウンでキャンプを実施。野茂英雄はドジャース在籍中にオールスター戦の先発とノーヒットノーランを達成した。
ドジャースに在籍した日本人選手には、ほかにも黒田博樹や前田健太らがいる。「日本の野球において、MLBとの関係はドジャースとの関係だった」と、自身も日本生まれのロバーツは言う。
❝SHOHEI QUOTE_05❞
「緊張しましたね。打席よりも緊張しました」
(8月28日、愛犬デコピンと始球式をして)