最新記事
米社会

機内の迷惑行為がSNSで「大炎上」した米女性、大胆露出で「セクシー系右派インフルエンサー」デビュー

Viral 'Not Real' Plane Woman Is Now a Right-Wing Influencer

2024年4月28日(日)07時00分
ライアン・スミス

そして17日の投稿でゴマスは、ウルトラ・ライト・ビールのブランドロゴがプリントされたビキニを着用した。つまり、彼女の赤と青のビキニは、星条旗をイメージしたウルトラ・ライト・ビールのデザインをベースにしたものだったということだ。

ゴマスは、Xに投稿した写真に、こんなキャプションをつけている。「この投稿で、どれくらいたくさんの人をイラつかせちゃうかな......」。記事執筆の時点では、表示回数が350万回を超えている。

この投稿に対し、Xユーザーからは大きな反響が寄せられている。写真のもつ政治的テーマに反発するユーザーがいる一方で、ゴマスの姿勢を称える声も上がった。

ゴマスは、自分に対して好意的なコメントの多くに「いいね」をつけた。たとえば、こんなコメントに「いいね」をしている。「MAGA(『米国を再び偉大に』という、ドナルド・トランプ前大統領のスローガン)の女性は、リベラルの女性よりもセクシーだね」

反発も生じており、あるXユーザーはこうコメントした。「右派は必死なあまり、機内で精神的に参って大騒ぎした女性に頼んで、ゴミみたいなビールを宣伝してもらい、『リベラルを動揺させようと』している。そんなことをしているから負けるんだ」

ゴマスも、自身が投稿した写真が原因で生じたSNS上の争いに参戦した。「残念だけど、私は何も宣伝していない。ねえ、ウルトラ・ライト・ビールさん(@ultrarightbeer)、ここにいる間抜けたちが何か言いたいようだから、話題を提供してあげようよ」

本誌が、ウルトラ・ライト・ビアのM・セス・ウェザーズ最高経営責任者(CEO)にコメントを求めたところ、以下のような返事があった。(ゴマスは)「当社から広告料を得てはいない。美しい女性たちはおのずと、私たちのブランドに魅力を感じるのだろう」

実はゴマスは3月の時点で、元大学競泳選手のライリー・ゲインズが全米大学体育協会(NCAA)相手に訴訟を起こしたと発表した際に支持を表明している。この訴訟は、トランスジェンダーに関するNCAAのポリシーを、ゲインズをはじめとする女子競泳選手たちが「女性への差別だ」と批判して起こしたものだ。

ゲインズはXへの投稿で、「私は15人の大学競泳選手とともに、NCAAを訴える。私たち選手は、女性になりすました男性のせいで、選手権や記録で敗れ、選手登録枠を奪われた」と述べている。

ゴマスが飛行機内で騒動を起こした理由は?

昨夏、ゴマスの機内でのふるまいが広く知られたあと、ダラス・フォートワース国際空港警察は文書のなかで、騒動が起きた理由は、彼女(ゴマス)が「ある家族を、自分のAirPodsを盗んだと非難して言い争いを始めた」ことだったと述べた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国尹大統領に逮捕状発付、現職初 支持者らが裁判所

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 8
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 9
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 10
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中