最新記事
MLB

【独自】祝ホームラン王!「最強の戦友」マイク・トラウトに聞く、大谷翔平の素顔

2023年10月2日(月)13時40分
ジェフ・フレッチャー(オレンジ・カウンティー・レジスター紙記者)

231010P26_TQA_01.jpg

3月のWBC決勝で大谷はトラウトを倒し日本の優勝を決めた 日刊スポーツ/AFLO

――新人時代から人柄は変わった?

ちっとも。彼は6年前も今も、毎日勝つために球場にやって来る最高のチームメイトだ。

――大谷は野球一筋で、ほかのことが一切頭にないように見える。

見てのとおり、彼は野球中心の生活だ。でもあなた方に見えていないだけで、面白い奴だよ。

――素顔を教えてほしい。

クラブハウスではよくふざけている。移動中の飛行機では漫画を読んでいるね。『クラッシュ・ロワイヤル』みたいなゲームも好きだ。相手を萎縮させない性格だから、気軽に話しかけられる。トレーニングなど野球のために大変な努力を重ねながらも、ショーヘイはチームメイトとの付き合いを楽しんでいる。

――8月23日のシンシナティ・レッズ戦で大谷は途中降板。右肘の損傷でおそらく手術が必要だと知らされたが、その後も打者限定で試合に出場し続けた。

彼が降板したとき、僕らは何が起きたのか分からなかった。もちろん故障は残念だ。だが投手として何かあっても打席に立てるのが、二刀流のいいところだ(編集部注:このインタビュー後に大谷は負傷者リスト入りし、投打ともに今季終了を発表。その後、手術を行った)。

――昨年7月、あなたはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にアメリカ代表で出場すると発表した。大谷と日米対決について冗談を言ったりした?

ショーヘイが日本代表になることは知っていた。だが僕がWBCについて冗談を言い合ったのは、ショーヘイではなくイッペイ(専属通訳の水原一平)だった。

――WBCでは全世界が投手大谷と打者トラウトの対決を待ち望んだ。

(決勝戦を三振に打ち取られて終えるのは)僕にとってうれしい結果ではなかったが、あの対決は誰もが楽しみにしていた。いつかまた、ショーヘイとWBCで対決する日が来るかもしれない。

――試合中、対決を予期していた?

ショーヘイがクローザーを務めるかもしれないことも、僕が9回に打席に立つ可能性があることも分かっていた。野球というのは面白いもので、2人の対決でゲームが終わるのも運命だった。

――WBCの大谷は終始絶好調だった。彼のプレーをどう思った?

予想どおりだった。あれがショーヘイ。僕が毎日目にしているショーヘイだ。あれくらいやってくれると、最初から思っていた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口の中」を公開した女性、命を救ったものとは?
  • 3
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 4
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 5
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 6
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 7
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 8
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 9
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 10
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中