【独自】祝ホームラン王!「最強の戦友」マイク・トラウトに聞く、大谷翔平の素顔
6月のコロラド・ロッキーズ戦で、本塁打を放ったトラウト(左)にかぶとをかぶせようとする大谷 スポニチ/AFLO
<エンゼルスで6年間、苦楽を共にしてきたマイク・トラウトが「最高のチームメイト」を語る。聞き手はエンゼルスの番記者ジェフ・フレッチャー>
■本誌2023年10月10日/17日号(10月3日発売)「2023年の大谷翔平」特集より
2017年12月、ロサンゼルス・エンゼルスは大谷翔平を獲得すべく90分のプレゼンテーションを行った。マイク・トラウト外野手もニュージャージー州の自宅からオンラインで参加、エンゼルスでプレーする喜びを大谷に語り、入団を説得した。
大谷はエンゼルスを選び、2人はチームメイトとなった。大谷がメジャーリーグに入って6年がたち、エンゼルスでずっと共にプレーしている選手は今ではトラウト1人だ。
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スーパースターであるのがどんなことかを理解しているのも、この2人の共通点。現役最高打者の呼び声も高いトラウトはシーズン最優秀選手(MVP)に3度輝き、大谷も11月に2度目のMVP受賞が有力視されている。
今季の驚異的なパフォーマンスに至るまでの6年間、大谷を間近で見てきたトラウトに、地元紙でエンゼルスの番記者を務めるジェフ・フレッチャーが聞いた。
――今季の大谷のパフォーマンスをどう思う?
数字が全てを物語っている。ショーヘイは今季MVPの大本命だし、受賞するべきだ。ファンは彼のプレーを楽しみに見ているし、チームメイトもそれは同じ。僕は日々、彼のプレーに脱帽している。
――チームメイトになって6年。大谷のプレーはどう変わったのか。
いろいろ調整したんだと思う。6月の活躍は圧巻だった。テキサス・レンジャーズとの4連戦では4本のホームランを放ち、投手としても1勝を挙げた。連戦であれだけの結果を出す打者を、僕はほとんど見たことがない。
――この3年の快進撃を予想した?
ショーヘイは野球選手としてあらゆる才能に恵まれている。そうした才能を、ようやくまとまった形で発揮できるようになったんだ。ほかの選手の癖を見極めたりして、勉強している。野球というゲームを真剣に学ぶ彼は、そばで見ていて楽しい。
――18年に初めてメジャーでプレーした時点で、大谷が二刀流の選手としてここまで成長すると考えた?
ショーヘイは鳴り物入りでメジャー入りし、僕らも試合のハイライト動画を見ていた。だがあの頃の彼は、自分のプレーをまとめきれていなかった。才能にはとても恵まれていたが、若かった。それが今やっと、本領を発揮している。