【全文】元Jr.のカウアン・オカモトが「ジャニー喜多川氏の性加害」会見で語ったこと

2023年4月13日(木)18時23分
大橋 希(本誌記者)

――ジャニーさんは1万円を渡すときにどんなことを言ったのか。

基本的にジャニーさんとその行為に関してだったり、そういうことはしゃべらないんですね。なかったことのような雰囲気で過ごしているので。毎回1万円が渡されるわけじゃなくて、割と気まぐれというか、ある時とない時があって。あと、みんなの前でたぶん渡したくないと思うので、エレベーターの中だったりとか。エレベーターでもらう際には、2人になったときに、ポケットから出して「これ、持っときなよ」みたいな軽い感じで。あくまでも、されたからもらえるっていうことではなくて。たぶんそういうことがあった次の日にもらったりすることが、みんなエレベーターの中で多くて......っていう感じですね。

――確認だが、4年間のうちにマンションで会った100人から200人のJr.はみんな性的被害を受けていたのではないかと考えている?

ほとんどみなさんあると思います。マンションに行ったり、家に行くっていうのは、特に売れているとか、ジャニーさんのお気に入りだったりするので。売れていたり、出ている子たちはほぼ確実、と言っても過言じゃないぐらいだと思います。

だいたい20人ぐらいなんですよ、一晩に泊まれるマックスが。電話でジャニーさんに行けるかどうか確認するんです。僕が100回以上泊まってるってことは、ほとんど(毎回)いっぱいなので、100人どころじゃないんですけど。まあ少なく見積もって......っていう感じです。

――ファンはグループを信用したいという思い、アーティストを守りたいという気持ちがあるはず。ファンに言いたいことはあるか。

ファンの方々へ(のメッセージ)は難しいですけど、自分の好きなアイドルだったりタレントを応援するのを続けるのはいいんですけど、そういうこと(性暴力)も事実としてあるので、そこから(目を)背けるのではなくて、事実としてあることは理解した上で、リスペクトして応援するのがいいと思います。

みんなそういう思いをして、いろんなことに耐えてデビューしている。僕も僕以外のメンバーをリスペクトしますし、ファンの方もそれを知った上で、これが認められて次のステップにいけたら新しいジャニーズとか、新しい理想になるんじゃないかなと僕は思います。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエルがガザ空爆、48時間で120人殺害 パレ

ワールド

大統領への「殺し屋雇った」、フィリピン副大統領発言

ワールド

米農務長官にロリンズ氏、保守系シンクタンク所長

ワールド

COP29、年3000億ドルの途上国支援で合意 不
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではなく「タイミング」である可能性【最新研究】
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 5
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 6
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 10
    2人きりの部屋で「あそこに怖い男の子がいる」と訴え…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 6
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 7
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 8
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中