最新記事
ネット

ビリー・アイリッシュがSNSアプリを全て削除 ネット疲れの若手セレブは他にも...

2023年3月6日(月)14時00分
千歳香奈子
ビリー・アイリッシュ

環境メディア協会賞を受賞したビリー・アイリッシュ(2022年10月、ロサンゼルス) Mario Anzuoni-REUTERS

<インスタ上で1億人以上のフォロワーを抱えるZ世代のカリスマが脱SNS宣言した理由とは?>

17歳だった2019年にリリースしたデビューアルバムが世界を席巻し、史上最年少の18歳でグラミー賞主要4部門を独占する快挙を成し遂げたビリー・アイリッシュ。

音楽だけでなく、個性的なファッションや社会問題へのメッセージの発信などでも10代の若者を魅了し、カリスマとして絶大な人気を誇ってきたビリーが、ポッドキャスト番組『コナン・オブライエン・ニーズ・ア・フレンド』に出演し、自身のスマートフォンからSNSアプリをすべて削除したことを明かした。

【写真】ビリー・アイリッシュ、二度見されそうな「R指定Tシャツ」で街を闊歩

1億人を超えるインスタグラムのフォロワー数を誇るビリーが、「ソーシャルメディアはもう見ない」と脱SNS宣言した理由は何だったのだろう。

偽情報に踊らされている

10代になる前からiPhoneがあり、10代になる頃にはすでにインターネットが身近な存在だった世代の一人だと語るビリーは、「私はインターネットの理想的な時代に育ったと感じている。子ども時代を失うほどインターネットに支配されてはおらず、ちゃんとした子ども時代を過ごし、色々な経験もした」とコメント。一方で、インターネットと共に10代を過ごしてきたビリーは自身を「インターネット・パーソン」だと話し、ネットを見ることは日常の一部で、そこに自分に関する情報が含まれていることはあまり気に留めていなかったと言う。

「何年も変わろうとせず、延々と同じように日々動画や投稿を見続けているうちに徐々に自分に関する内容を目にする機会が増えた」と話し、「気持ち悪い」と不快に感じたことがネットを見るのが嫌になった要因だと説明。

さらに、「私はインターネットで読んだものを全て信じてしまう。馬鹿げていると分かっているし、それが真実ではない証拠もあるのにね。ネット上に、本当のことなんてないのに」とも話し、昨今社会問題にもなっているネット上の偽情報に踊らされていることも告白。

自身に関する情報も嘘が多く、「私のことを知らないのにまるで真実を知っているかのように"ビリー・アイリッシュは最低の人間だ"と書かれたこともある」と述べ、「それがネットの怖いところ。みんな騙されてしまう」と苦言を呈し、フェイクニュースやデマがネット上に蔓延していることも理由の一つに上げている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、5月中旬にサウジ訪問を計画 初外遊=関

ワールド

ルペン氏に有罪判決、次期大統領選への出馬困難に 仏

ワールド

訂正-米テキサス州のはしか感染20%増、さらに拡大

ワールド

米民主上院議員、トランプ氏に中国との通商関係など見
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中