最新記事
映画俳優

ファン・ビンビン、5年ぶりの表舞台で見せた胸元ざっくり妖麗ドレスが「女王」「チャイニーズ・モンロー」と評判に

2023年3月17日(金)10時35分
千歳香奈子
ファン・ビンビン

5年間表舞台から遠ざかっていたファン・ビンビン(3月12日、ロサンゼルス) Eric Gaillard-REUTERS

<2018年に中国で巨額の脱税を告発されて以降、本土の芸能界から追放され、一時は消息すら分からなくなっていたファン・ビンビンがアカデミー賞授賞式に登場。変わらぬ美貌でレッドカーペットを魅了した>

巨額の脱税疑惑で中国本土の芸能界から追放され、一時消息が分からなくなっていた中国の国民的女優ファン・ビンビンが、12日に米ロサンゼルスで開催された第95回アカデミー賞受賞式に姿を見せて話題になっている。今年に入ってベルリン国際映画祭に出席したのに続いて、スポットライトを浴びるのは5年ぶり。事件後は公の場に姿を見せていなかったファンだが、変わらぬ美貌でレッドカーペットを魅了した。

数多くのドラマや映画に出演し、歌手デビューも果たすなど中国の国民的女優だったファンは、2018年に元アナウンサーから「収入を過小申告している」と巨額の脱税を告発され、その後しばらく行方が分からなくなったことから、「失踪」が世界的なニュースになっていた。

調査の結果、追加課税や罰金など計8億8000万元の支払いを命じられたファンは、中国のSNS新浪微博で謝罪。事件がきっかけで婚約者の俳優李晨(リー・チェン)とも破局し、今年2月に主演した香港映画『緑の夜』が上演されたベルリン国際映画祭に登場するまで表舞台から遠ざかっていた。

【動画】レッドカーペットでカメラマンたちを夢中にさせるファン・ビンビン

香港映画、ハリウッドで本格的に女優活動を再開

そんなファンは、ベイルート出身のデザイナー、トニー・ワードによる光輝くスパンコールドレスに大きな袖のエメラルドグリーンのガウンを羽織った王道ともいえるエレガントな衣装に身を包み、世界最高峰の映画の祭典アカデミー賞のレッドカーペットに君臨した。

ドレスに合わせた緑のピアスと真っ赤なリップ、往年のハリウッドスターを彷彿させるボブのフィンガーウェーブヘアで、ハリウッドの大物スターたちに混ざって堂々とシャンパンカラーの絨毯を歩き、今年のレッドカーペットの「ベストファッション」「女王」と称賛を浴びた。

ファンは、13年には『アイアンマン3』、翌年には『X-MEN:フィユーチャー&パスト』にも出演していることから米国での知名度も高く、「公の場に戻ってきてくれて嬉しい」「チャイニーズ・モンロー」「なんてこと!美しい」と、SNSには5年ぶりの公の場復帰を喜ぶ声が多く寄せられている。

事件の影響から中国大陸での女優復帰は未だ難しい状況だが、昨年はペネロペ・クルスやジェシカ・チャステイン、ダイアン・クルーガーらと共演したスパイアクション映画『The 355』やピアース・ブロスナン主演の『The King's Daughter』に出演。香港映画に加えて、ハリウッドでも本格的に女優活動を再開させており、米国での注目度が高まっている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、5月中旬にサウジ訪問を計画 初外遊=関

ワールド

ルペン氏に有罪判決、次期大統領選への出馬困難に 仏

ワールド

訂正-米テキサス州のはしか感染20%増、さらに拡大

ワールド

米民主上院議員、トランプ氏に中国との通商関係など見
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中