私生活を守りたかったハリー&メーガン、「私生活を切り売り」した番組の過剰PR
ヘンリー王子とメーガン妃(12月6日) Andrew Kelly-Reuters
<ヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリー番組がついに公開されたが、そのプロモーションには「虚偽」と「矛盾」があるとの指摘が>
ヘンリー王子とメーガン妃をテーマにしたネットフリックスのドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」のエピソード1~3が、12月8日に公開された。この番組は公開前の時点ですでに、予告編を見た人々から批判が殺到しており、特に夫妻のプライベートがいかに害されてきたかを示す映像が「虚偽」だという声があがっていた。2人がカメラマンに追い回されていたと表現したいがために、2人とは無関係なパパラッチの映像を使用したというのだ。
■【写真】なぜ実際の写真を使わない? 「ハリー&メーガン」予告編で批判が殺到した場面
12月5日に公開された「ハリー&メーガン(Harry & Meghan)」の予告編では、パパラッチの映像が映し出されるのに合わせて、ヘンリー夫妻がメディアとの不穏な関係について語っている。しかし、一部のメディアとソーシャルメディアユーザーは、この予告編には、ヘンリー夫妻と無関係な場面で撮影されたストック映像が挿入されていると指摘した。
ツイッターユーザーの@Urban_Picturesは、ヘンリー王子とメーガン妃を「追い回すパパラッチの集団を示唆する」ある映像について、実際には、モデルのケイティー・プライスを撮影しようと殺到したカメラマンの一群だとツイートしている。このツイートは、5日の予告編は2021年の映像を左右に反転したものが使われていると指摘した。
バズフィード・ニュースは、ゲッティ・イメージズを検索した結果、2021年12月15日、プライスが飲酒運転の裁判で判決を受けるために出廷したとき、英国の裁判所の外で撮影された映像であることが判明したと報じている。
メディアに囲まれた車に乗っていたのは...
@Urban_Picturesはさらに、ヘンリー王子とメーガン妃の車がメディアに囲まれているように見える予告編の映像も、無関係な場面のものだとツイートしている。ツイートによればこの映像は、ドナルド・トランプの弁護士だったマイケル・コーエンが2019年5月、服役のために自宅を出たときに撮影されたものだという。
こちらもバズフィード・ニュースがゲッティ・イメージズを検索し、コーエンの撮影を試みるカメラマンの映像であることを確認している。
さらにザ・サンは、1日に公開された別の予告編で使われた写真について、パパラッチの集団が2人にレンズを向けているように見えるが、実際には、ロンドンで開催された『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』のプレミア試写会で撮影されたものだと報じている。
ヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリー番組予告編で、2人とメディアの関係を示すためにストック映像が使われているとされることについて、ツイッターユーザーはさまざまな意見を述べている。