子どもがすぐに「ググる」のはダメなのか?
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<デジタルネイティブの子供に対して、親はどう向き合えばいいのか。前グーグル日本法人名誉会長・村上憲郎氏がグーグル本社の人材から学んだ米国流教育の極意とは?>
子どもの知識に親がついていけない──そんな事態は珍しくないだろう。
小学校で英語が必修になり、パソコンやタブレット端末を使った授業も始まっている。特に英語やパソコンを苦手とする親にとっては、子どもに質問をされて答えられないというケースがますます増えているかもしれない。
では、親も知らないことや、教えられないことに対して、家庭教育でどう向き合えばいいのか。大体のことはスマホで検索すればわかってしまう時代になったが、そのことをどう考えればいいのか。
31歳から本格的に英語を学習し、米国のグーグル本社で副社長を務めた村上憲郎氏は、新刊『Googleが教えてくれた 英語が好きになる子の育てかた』(CCCメディアハウス)で英語力の伸ばし方だけでなく、子供も大人も目的をもって自分を更新し続ける米国流教育の秘訣をわかりやすくまとめた。
同書から3回に分けて抜粋するシリーズ、第3回となる今回は「自分自身もこれから成長していくこと」について。
※第2回:激変する「成績が良い」の基準──世界に遅れていた日本の初等中等教育が変わる
いま、親が子に、もっとも教えるべきこと
ずっと日本の教育の問題について述べてきました。しかし、未来に生きる子どもたちのために、私たち大人の1人ひとりができることもあります。それはどんなときでも粘り強く、「子どもたちに自分の頭で考え続けさせる」ということです。
そのために重要なのは、次の3つです。
(1)子どもからの質問に対し、最優先で答える
(2)子どもを子ども扱いせず、何も隠さずに、自分の意見を率直に伝える
(3)答えられない質問には、そのことを正直に子どもに言って、自分も子どもと一緒に答えを探し続ける
まず(1)の「子どもからの質問に対し、最優先で答える」ですが、最近はテレワークが当然になったこともあり、親が家で仕事をしていることもあるでしょう。
『Googleが教えてくれた 英語が好きになる子の育てかた』
村上憲郎 著
CCCメディアハウス
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