邪悪なプーさん、牙の生えたピグレット... 映画『血とはちみつ』について分かっていること
不穏な雰囲気を漂わせる作品中のプーさん Jagged Edge Productions
<パブリックドメインになった「くまのプーさん」が早速ホラー映画に......>
ある製作会社が「IMDb(インターネット・ムービー・データベース)」に投稿した映画の宣材画像が話題となっている。
写真から察するに、屋敷に集まった若者たちが殺人鬼に襲われるという古典的な住居侵入ホラーのようだ。しかし、『ブラッド・アンド・ハニー(血とはちみつ)』が他の作品と異なるのは、侵入者たちが「くまのプーさん」のキャラクターであるということ。邪悪な雰囲気をまとったプーさんに牙の生えたピグレット──プーさんをクレイグ・デイヴィッド=ドーセット、ピグレットはクリス・コーデルが演じる。IMDbの作品ページを見る限り、ティガーら他のキャラクターは登場しないようだ。
映画を作ったのは英国のジャギド・エッジ・プロダクションで、言うまでもなくディズニーとは無関係。今年1月、A・A・ミルンの児童小説『くまのプーさん』(1926年発表、挿絵はE・H・シェパード)の著作権が消失してパブリックドメインとなり、二次創作など幅広く利用できるようになった。
しかし、ディズニー版のキャラクターにはまだ著作権が残っている。漫画家・アニメーターのルーク・マクガリー(@lukeymcgarry)がツイッターに投稿した4コマ漫画が現在プーさんの置かれた状況を分かりやすく説明している。
「ディズニーはまだ彼らのバージョンの僕を所有している。でも小さな赤いシャツを着なければ僕は好きなようにできるんだ」
I did a comic about Winnie the Pooh being in the public domain. If any publishers want me to do a full book about a vaguely threatening Pooh, please get in touch. pic.twitter.com/KZD0cAjbPe
— Lukey McGarry (@lukeymcgarry) January 4, 2022