「生存報告」のためYouTubeを始めたら、フィリピンで国民的タレントになった日本人、Fumiyaの話
YOUTUBE CHANNEL FUMIYA/FUMISHUN BASE
<現地の有名リアリティーショーに出演し、歌手デビューまで。26歳の「普通の」日本人男性がフィリピン人の心をつかんだ>
※8月10日/17日号(8月3日発売)は「世界が尊敬する日本人100」特集。猪子寿之、吾峠呼世晴、東信、岩崎明子、ヒカル・ナカムラ、菊野昌宏、阿古智子、小澤マリア、市川海老蔵、CHAI......。免疫学者からユーチューバーまで、コロナ禍に負けず輝きを放つ日本の天才・異才・奇才100人を取り上げています。
フィリピンで知らぬ者はいない国民的タレントのFumiya。外出時にはボディーガード3人が付くこともある。
「芸能人ぶってるとかじゃないんです」と照れた様子は、どこにでもいる26歳の若者に見える。
静岡県浜松市に生まれ、東京のホテル専門学校卒業後、帝国ホテルに就職。「世界に通用する日本のアパレルブランドをつくりたい」と思い立ち、英語習得のため22歳でマニラに留学した。
「生存報告」のため現地の生活をYouTubeにアップ。当初の再生数は高が知れていたが、渡航3カ月後に公開した孵化直前のアヒルのゆで卵・バロットを食べる動画がフィリピン人に大ヒットした。
「思ったとおり正直に『おいしくない』って表現したのがよかったのかな」
オーディションを経て現地の有名リアリティーショーに出演すると、人気は全土に拡大。「普通の日本人」がありのままの姿をさらけ出すことで、フィリピン人の心をつかんだ。
動画の総再生回数は9400万回を超え、現地でシングル曲もリリースした。
現在は新型コロナのため帰国し、浜松の観光大使に就任。「在日フィリピン人の役に立つ情報共有サイトをつくりたい」と話す。
日本とフィリピンの間の大きな架け橋になりそうだ。
Fumiya
Fumiya
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