新型コロナウイルスで休業の映画館に代わり脚光 日米韓それぞれのドライブインシアター
ドライブスルー検査の韓国、ドライブインシアターは?
新型コロナウイルスの感染検査でドライブスルー方式が世界から注目を集めた韓国だが、ドライブインシアターはどうなっているだろうか?
もともと映画好きな国民性である韓国では、現在も全国で20館ほどのドライブインシアターが営業中だ。首都圏にはソウルに1館、京畿道に9館が存在している。
一方、このように従来から営業しているドライブインシアター以外にも、新型コロナウイルスの感染拡大による映画館の営業停止をうけ、各地でドライブインシアターが開催されるようになってきた。京畿道安城市では、4月25日まで毎週金曜日と土曜日に日替わりで映画上映イベントを開催すると発表した。さらにソウル市瑞草区も同じく毎週末ドライブイン上映会を開くという。
その他にも京畿道果川市や慶尙北道盈德郡でも次々とドライブインシアター開催告知が行われている。これらに共通するのは、市民の娯楽のために自治体が率先して上映会を開いている点で、もちろん料金は無料である。入場時には体温確認などのチェックも行われ、更なる感染拡大の予防に十分注意を払っているようだ。
「クルーズ船」ターミナルが映画館に
さらに今月15日には驚きのニュースが報道された。仁川市と仁川港湾公社は、仁川松島のクルーズ船ターミナルに約1億ウォン、仁川港内港1·8埠頭など主要港湾施設に1億5千万ウォンの予算を投じ、数百台規模のドライブインシアターに改装すると発表した。仁川港のクルーズ船ターミナルは、現在新型コロナの感染拡大によるクルーズ船の運行中断で休業状態となっており、使われていない期間にこれを活用して市民に娯楽を提供しようという試みだ。仁川港内港1·8埠頭は本格的な文化複合空間にリニューアルされる予定で、4月中旬以降にオープン予定だという。