最新記事

キャリア

篠原ともえ、夫婦で起業し40代でデザイナーへ転身 持続可能なものづくり掲げ国際的広告賞で2冠

2022年7月30日(土)11時50分
池田鉄平(ライター・編集者) *東洋経済オンラインからの転載

今回の『ニューヨークADC賞』など、今後デザイナーとして飛躍が期待される篠原ともえに、今高めたいスキルを聞いてみた。

「クライアントワークはチームで制作しています。オファーをいただいたら、まずオリエンを受け会議をしてコンセプトを作成し、クリエーティブの人選をして、スケジュールを組みます。最終的なアウトプットまで高いクオリティーを保ち、そして、それをPRへと繋げてゆく。今回の受賞の背景には、そうした一気通貫したディレクションがあり、そこには夫である池澤からたくさんのアドバイスがありました。デザインはもちろんですが、今後はそうしたディレクションのスキルを高めていければと思っています」

これまでの道のりを振り返った篠原ともえは、いろんな価値観をもつ人に出会い、受けた刺激を自分の中にしっかり落とし込み、次のステージへと歩んでいた。

「人との出会いは大きいですね。エンタメの世界でも、松任谷正隆さん、吉田拓郎さんなど一流の方は、学び得ることも大きいです。デザイナーとしてのお仕事も、これまで培ってきた芸能活動の中でつないでいったご縁なので、自分の経験がどんな形でも次のステップに反映されていくんだと思います」

踏み込む一歩を届けられたらいい

今後もデザインやアートの力を信じ、さまざまな魅力を社会に発信する予定だという。篠原ともえは、今どんな未来を思い描き、次世代にメッセージを届けようとしているのか。

「チームを強くしていくことが大きな目標です。これまで実現していなかったファッション以外のデザイン分野でロゴマーク、企業ブランディングを兼ねたコラボレーションも、今ならチームでいいクオリティーをご提示することができます。ビジネスを通じて、自分がトライしてる姿を見ていただくことで、結果的に誰かの心に響くことができたら。若い方や挑戦に戸惑っている方にも、踏み込む一歩を届けられればいいなと思います」

(文中敬称略)

池田鉄平

ライター・編集者
Jリーグ、国内、外資系のスポーツメーカー勤務を経て、ウェブメディアを中心に活動。音楽一家で育ち、アーティストとしてインディーズでアルバムリリースも経験。スポーツ、音楽、エンタメを中心に取材活動を行っている。


※当記事は「東洋経済オンライン」からの転載記事です。元記事はこちら
toyokeizai_logo200.jpg




今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米首都の空中衝突、旅客機のブラックボックス回収 6

ワールド

アフリカなどの途上国、中期デフォルトリスクが上昇=

ビジネス

商船三井の今期、純利益を500億円上方修正 期末配

ビジネス

大和証Gの10-12月期、純利益は63.9%増の4
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 10
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 5
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中