最新記事

自己啓発

著名な写真家・起業家チェイス・ジャービスが指南する「創造を生む習慣」

2020年6月5日(金)16時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

このIDEAサイクルは、大小を問わず、創造的なインスピレーションを表現することを可能にし、そのプロセスの中では、新たな自分を発見することもできる。さらに、プロジェクトを成功させるためのフレームワークにもなるし、望むとおりの人生を創造するツールにもなるという。

完璧でなくても、楽しい、小さな習慣を今やるのが重要

だが、最も大切なのは行動すること。とにかく始めることが、「最もクリエイティブで、幸せで、成功する人の最大の秘訣」だとジャービスは強調する。

ツイッターで40万人のフォロワーを持つジャービスだが、つい先日も「All that matters is that you start.」(大切なのは始めること)とつぶやいていた


そのためには日々(できれば毎日)、何かしらクリエイティブな活動を行うことが望ましい。ブログを書く、新しいレシピに挑戦する、歌や俳句を作ってみる、といった小さなことでいい。自分に今あるものを使って、できることから始めれば、人生は変わっていく。

「完璧ではなくとも、やっていて楽しい、ほんの小さな習慣をいまやることのほうが――定期的に創造することのほうが――、明日やろうと思っている完璧な計画を追求するよりも、はるかに重要である」というのがジャービスからのアドバイスだ。

また、クリエイティブな力は、使えば使うほど高まるという。加えて、クリエイティブになれば心も軽くなり、そうすると、あらゆる可能性の扉が開けていく。創造を習慣にすることで、自分の中の創造力がさらに呼び覚まされ、思い描いたとおりの人生を創造できるようになるのだ。


最終的な目標は傑作を創ることではない。あなたの人生を傑作にすることだ。(33ページより)

人は生来クリエイティブであり、誰の中にも創造への欲求が眠っているとジャービスは言う。直感、つまり自分の心の声に耳を傾け、行動を起こしてみることが、夢中になれる人生を歩むための第一歩になるのだろう。

彼自身がそうであったように、心の声に従えば、おのずと向かうべき道が見えてくる。


Creative Calling クリエイティブ・コーリング
 ――創造力を呼び出す習慣』
 チェイス・ジャービス 著
 多賀谷正子 訳
 CCCメディアハウス

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

20200609issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月9日号(6月2日発売)は「検証:日本モデル」特集。新型コロナで日本のやり方は正しかったのか? 感染症の専門家と考えるパンデミック対策。特別寄稿 西浦博・北大教授:「8割おじさん」の数理モデル

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も
  • 3
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 4
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 5
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 10
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 9
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 10
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中