内向型人間だからこそできる「使える人脈」のつくり方
ここではそのうち、ツイッターを例に取ってみよう。その最適な利用法は次の3つだという。
・関心のあることについて時流に乗り遅れないようにする。
・ツイートを読み、質問をして情報を収集する。
・選んだコミュニティの一員として実感を得る。(145ページより)
ツイッターをのぞいてみれば、たったいま何が起きているかが簡単に分かる。どんなトピックがトレンドで、それはなぜか、そのニュースについて誰の見解が最も的確か。いらいらする、笑ってしまうサウンドバイトは何か。
ツイッターは他人から学び、アイデアや議論をフォローし、新しい分野についての洞察を得るのにぴったりなツールだという。新たなつながりをつくり、また維持するための最良の手段のひとつでもある。
著者によれば、ツイッターを活用するには、まず魅力的なプロフィールが必要だ。その小さなスペースに、注目してもらいたい要素を詰め込む。それがあなたの名刺の役割を果たす。
アカウント名は、本名でも、別の名前でも構わない。プロフィールには、自分をよく表現していることを書こう。現在の職業や職務内容、個人的な関心事、自分を知ってもらえるリンクなど。ただし、キーワードやハッシュタグを使い過ぎないこと。ありふれたキーワードは誰の役にも立たない。
アイコンは慎重に選ぶべきだという。自分を表現し、会話や交流のきっかけになるものが望ましい。仕事を探しているなら、遠くでサーフィンをしているものではなく、信頼を得るために顔がはっきり写った写真を使ったほうがいい。
ツイッターで充実した経験をできるかどうかは、フォローするアカウント次第だ。誰かをフォローすると、彼らの投稿を自分のフィードで見ることができるようになる。著者は記者や出版社をたくさんフォローしているため、絶えず数多くの会話や意見、最新ニュースをリアルタイムで目にすることができるという。
「生涯にわたって人とのつながりのメリットを享受できる」
つきあいが苦手な内向型人間なら、その特性を生かしたネットワークづくりをすればいい。知り合いを増やしていくことは、その先にある大きな目標をかなえる力になる。
著者は、「広い心と他人への好奇心があれば、生涯にわたって人とのつながりのメリットを享受できる」と言っている。
ほんの少しの勇気を持って、ネットワークづくりを始めてみてはどうだろうか。その人間関係は、あなたの人生において安心感と充実感を高めてくれるに違いない。
『つきあいが苦手な人のためのネットワーク術』
カレン・ウィッカー 著
安藤貴子 訳
CCCメディアハウス
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