内向型人間だからこそできる「使える人脈」のつくり方
内向型人間の秘めた能力を生かすポイントをまとめると、次のようになる。
人の話に耳を傾ける、よく観察する、好奇心をもつ。これらはすべて、人とのつながりを築くのに効果的なツールだ。そして大切なのは、それらのどれを実行するときも人の注目を集める必要がないということ。(31ページより)
【参考記事】内向型人間が自覚すべき、ストレスを感じる10のポイント
躊躇する必要はない、ゆるく連絡を保てばいい
多くの人がネットワークづくりを嫌う理由は、ふたつある。ひとつは、取引や商売が目的であることが見え見えだから。もうひとつは、ネットワークの力を借りなければならない自分の無力さを思い知らされる気がするからだ。
しかし、どんな人にも誰かの助けが必要な時がくる。それは仕事かもしれないし、健康上の問題、あるいは家族の問題かもしれない。そうなると、情報や伝手(つて)、サポートを求めていろいろな人に働きかけることになる。
でも、それをするのはあなたばかりではない。ほかの人も同じようなニーズを抱えてあなたに接触してくるだろう。だから、あなたも自分のために助けを求めることを躊躇する必要はないのだ。
著者によれば、ネットワークづくりに対する嫌悪感をなくすために重要なのが、「助けがいらないときから少しずつ行動しておく」こと。つまり、つながりがある人と「ゆるく連絡を保つ」のである。
旧知の人や新しく知り合った人に、ときおり連絡を入れてみる。困っていないときからこれを習慣にしておくというわけだ。たまに他人の役に立つことができれば、あなたもためらいなく他人の力を借りられるようになる。
好みのソーシャルメディアを使って多くの人と情報をシェアし、コメントし、質問し、冗談を言う。ゆるく連絡を取り続ける方法はたくさんある。
ただし、連絡を取る数分の間は、相手を意識すること。そうすれば、その時間があなたと相手との接着剤の役割を果たしてくれる。相手への関心が続いていることを印象づけておけば、いつか相手から思いもよらないチャンスがもたらされるかもしれない。
ソーシャルメディアを活用し、人とつながり、情報を共有する
先ほど「好みのソーシャルメディア」と書いたが、オンライン・コミュニケーションを使いこなせれば、直接会うよりもはるかに多くの人と有意義なつながりを確立できる。実生活では知り合えないかもしれないような人と会い、友人になり、ビジネスができる可能性がある。
インターネットは、探し、学び、共有し、それらの活動を通して人々とつながることができる場であり、内向型人間にはうってつけだ。
人とつながり、情報を共有する手段としてどのプラットフォームを選ぶかは、あなたの興味と好み次第。著者は本書で、リンクトイン、ツイッター、インスタグラムについて詳しく説明している。