ジム不要の「囚人筋トレ」なら、ケガなく身体を鍛えられる!
一般的なストレッチだと、ケガをしやすくなる
自重による「関節トレーニング」について具体的かつ詳細な解説がなされている次のパートでは、衝撃的な警告も付されている。
「筋肉のストレッチで、ケガをしやすくなる」と。
われわれは筋トレの前後のストレッチによって「ケガを予防できる」と、素朴に信じているが、監獄の自重トレーニング・マスターたちの間では、正反対の意識が浸透しているという。本書では、一般的なストレッチが筋肉を傷めるおそれがある根拠と、真にケガを予防するための自重による「能動的ストレッチ」について、丁寧に伝授している。
そして最後の「ライフスタイル」パートでは、規律や睡眠、タバコやアルコール、ステロイド、食事(「ザ・監獄ダイエット」と名付けられている)、プロテイン、ケガの治癒、メンタル......に関するポール・ウェイド流のアドバイスがまとめられている。
彼が言うように、毎日1時間トレーニングしたとしても1日の約4%に過ぎない。「この4%がとても大切な時間になる。そして、残りの96%をどう過ごすかが、目を瞠るような成果をもたらすか、そこそこの結果にしかならないかを左右する」のである。
果たしてわれわれは、トレーニングをしていない96%の時間も含めた100%を、この本に従って鍛錬し生活できるか。簡単ではないだろうが、それにより「人生100年時代」にいつまでも動き続けられる屈強な肉体を身につけることができるかもしれない。
「グリップ」と「関節」の自重トレーニング。確かに、派手なうたい文句ではない。ただ、これだけは言える。頑強な高層ビルや美しい電波塔が、ぬかるんだ地面の上に建つことはありえない。
『永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ
プリズナートレーニング 超絶!!グリップ&関節編』
ポール・ウェイド 著
山田雅久 訳
CCCメディアハウス
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
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