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「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?

Tesla Owners Are Rushing to Sell Their Cars

2025年3月18日(火)15時00分
テオ・バーマン

シェリル・クロウ「さようなら、テスラ...」

テネシー州に住む歌手シェリル・クロウは2月半ばにSNSで、所有していたテスラ車を手放すことに決めたと発表し、こうコメントした。「両親からはいつもこう言われていた。人間は、誰と一緒にいるかで決まるんだ、と。誰と提携するかを決めなくてはならない時というものはある。さようなら、テスラ」

さらにクロウは、テスラ車の売却金を非営利公共放送のNPRに寄付し、NPRについてこう語った。「トランプ政権が、公共放送向けの補助金をカットすると決めたため、(NPRは)存続の危機にさらされている。真実を知りたいと望む人々に、真実が伝わり続けることを望んでいる」

トランプとマスクの双方が米国以外に目を向け、とりわけ欧州を標的としたなかで、テスラに対する世界的な反発が起きている。

マスクが2月のドイツ総選挙に介入して以来、欧州各国ではテスラ車の需要が減少している。オランダ、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーでは、過去1年でテスラ車登録台数が40%以上も減少した。また、スペインは減少率が75%と、同時期最大だった。

それに加えてドイツでは、マスクとナチ党(国民社会主義ドイツ労働者党)を結びつけて抗議するデモがいくつも行われている。きっかけは、1月のトランプ大統領就任イベントでマスクが見せた身振りが、ナチスのローマ式敬礼のようだと言われたことだ。ベルリン郊外にあるテスラ工場では、政治活動団体が、建物の外壁に「ハイル・テスラ(テスラ万歳)」という文字付きでマスクの敬礼姿を投影して抗議するという出来事も起きた。

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