半導体株、復活の序章か...TSMC決算に集まる熱視線
TSMC決算、刺激か出尽くしか
TSMCの決算では「とりわけ注目されるのが設備投資計画」(大和の林氏)という。国内半導体関連株の主力は製造装置を手掛ける企業が中心となっており、TSMCの設備投資が強ければ、国内関連株の見直し機運が一段と高まるきっかけになり得るという。
半導体関連株は、昨年前半は相場上昇のけん引役だったが、夏場以降は失速した経緯がある。東海東京インテリジェンス・ラボの鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリストは、半導体株に強気だった機関投資家と外国人が、円の先高観が強まる中で売りに回り、内需株にシフトしたと指摘する。それが「半年程度が経過し、次に買うものを物色する中で、半導体株に再び視線が向かってきた」という。
もっとも、下落基調の中で一時的に値を戻す「あや戻し」に過ぎない可能性もある。いちよしAMの秋野氏は、多くの投資家による半導体関連株のポジションは過度に軽くなっているとみており、7日の急上昇はショートカバーの側面が強いとの見方を示す。
東海東京の鈴木氏も、相対的に半導体関連株のバリュエーションは依然として高いと指摘。TSMCの決算に向けて強い地合いが継続すれば、好材料が出ても出尽くしとなり、上昇余地は限られやすいとみている。
「本当の長期の上げ相場に戻れるか、下げ過ぎの反動で終わるか、投資家は見極めようとしている」と、東海東京の鈴木氏は話している。いちよしAMの秋野氏は、市場はこれまでに相当程度のリスクを織り込んできたとし「トランプ次期米大統領が就任していったん不透明感が晴れ、(各企業の決算などを通じて)中国リスクへの警戒感が和らげば、大きな変化になる」とみている。
(平田紀之 編集:橋本浩)


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