「電気設備に主張は要らない」への解...建築そのものになり、環境配慮を追求するArchi Designとは
そもそもパナソニックグループでは、2030年までに自社拠点(工場やビル)でのCO2排出量を実質ゼロとする目標を掲げ、創エネ・蓄エネ・省エネの最適制御を取り入れて、カーボンニュートラルを推進してきた。
そんな同社の思想が色濃く反映された「Arch Design」では、製品の小型化や部品点数の削減などによる使用材料の低減や輸送時のエネルギー削減、梱包や取扱説明書の資源削減といった多角的な視点から、環境に配慮した取り組みを重ねていく。
すでにコンパクトランプでは、従来製品に比べて器具の体積を75%削減。梱包では印字と印刷面積、印刷色を最適化することでインク量を大幅に削減できる見込みだという。同時に、取扱説明書や施工証明書の省資源化を推進し、紙の使用を最小限に。QRコードを用いることで、ただ紙の使用量を削減するだけでなく、利便性を高めていく。
また、前述したような施工に必要な径などの統一化や、拡張性を持たせた各製品のモジュール化によって、将来的な技術革新などにも対応できるようになるという。技術の進歩や規格の変更によって製品や部品が大量に廃棄されることのない、環境に優しい社会の実現を目指していく。
地球と共生しながら、人々が心地よく暮らせる空間を実現するために。これからの建築に必要な電気設備とは何かを考え抜いた「Archi Design」。
パナソニックEW社では今後も、新コンセプトのもと新たな製品を市場へと投入予定。将来的にはグループ内の家電製品やさまざまなソリューションとの連携も期待できる、壮大な広がりを持つ取り組みだ。
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